【カスタム車紹介】ブルドック Z1-R(カワサキ Z1-R)精悍フォルムに最新の内容を加えた垂涎の特別仕様車
魅力的なパッケージで用意された3台は即完売
低くスマートに構えたルックスに、最新の足まわり。エンジンもツインプラグヘッドやその周囲に回るオイルバイパスと、見ていけばかなりのヘビーチューンがされていると分かる。そう、ブルドックのコンプリートカスタム、GT-M(Genuine Tuning Machine)だ。ただ、この車両は他のGT-Mとは少し異なっていた。「GT-M Z1-R リミテッドエディション」と名付けられた特別仕様車なのだ。 【写真はこちら】ブルドックがカスタムした「Z1-R」の全体・各部(全12枚) 「Z1-Rの持つ直線的なデザインをさらに精悍なスタイルに磨き上げ、長年にわたるZカスタムの最前線で培った英知と技術を結集。(中略)さらにこの限定車のみの専用パーツを多数組み込んだ、パフォーマンスの高さと存在感を示す限定3台の特別仕様車」という案内がされていた。専用パーツなど、気になる点を製作者であるブルドック・和久井さんに聞いてみた。 「外装はこの特別仕様専用のセットなんです。エンジンは鍛造ピストンでの1260cc仕様。シリンダーブロックも当社のアルミビレット+超々ターカロイスリーブを使い、放熱性や耐久性を高めています。これにマシニングヘッドやST-2カム、オリジナル6速クロスミッションと、ハイスペックをパッケージ化しています。ホイールはアルミ鍛造でマグホイール同等の軽さに美しさ、もちろん強さも持つラヴォランテ・スフィダーレ。フロントフォークも特別仕様のチューニングを施していて、チタンボルトなどのパーツも使っています。車両全体として、通常のレベル以上のチューニングをしています」 なるほど、今作れる理想的なZの見本と言えるような作り込みだった。まさに垂涎の1台。車両価格も1210万円と公表されていたが、込められた内容や作業を考えると、お得とも言えそう。それでも設定された限定3台は即完売したとのこと。今後このようなZ1-Rの限定仕様の製作予定はないとのことで、もし近い内容のものがほしいと思うなら、オーダーでの製作となる。そうしたオーダーをする時にも、必ず見本にしたくなる。そんな1台と言えるのだ。
ヘリテイジ&レジェンズ編集部