「脳ドック」にかかる費用はご存じですか? 受けた方がいい人の特徴も医師が解説!
脳ドックの費用は? 脳ドックが受けられない人もいる?
編集部: 脳ドックは誰でも受けられるのですか? 北村先生: 基本的には、どんな人でも受けられますが、検査項目によっては受けられない人もいます。例えば、MRI検査では強力な磁力が使われるため、検査室に金属を持ち込むことができません。そのため、心臓ペースメーカーや人工内耳などの金属製の医療機器を装着している人は、基本的にMRI検査を受けられません。 編集部: 費用についても気になります。 北村先生: 脳ドックは自由診療で、医療機関によって価格が異なるため、事前の確認が必要です。例えば当院の場合、脳のMRI/MRAと頚動脈のMRAのシンプルなコースで約3万円です。これに、血液検査や尿検査、認知症検査などが加わると、数千円~2万円が加算されていきます。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 北村先生: 脳疾患は40歳を過ぎた頃からリスクが高まり、自覚症状が全くないまま突然起こることも多くあります。そのため、自覚症状がなくても40歳を過ぎたら一度は脳ドックを受けて、ご自分の脳の状態をしっかり把握しておくと安心です。人生100年時代、みなさんの健康寿命を少しでも長く保つために、脳ドックがお役に立てることを切に願っています。
編集部まとめ
脳ドックでわかる脳の病気や費用の目安などについて解説していただきました。脳ドックは、脳の健康状態や将来的な脳疾患や認知症のリスクなどをチェックするうえで非常に有効な手段です。脳疾患は、自覚症状のないまま突然起こることも多いとのことでした。費用は施設や検査内容によって異なるようですが、自分の健康を守るための投資と考え、早めの受診を検討してみてはいかがでしょうか。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
監修医師:
北村 高之 先生(北村脳神経クリニック) 順天堂大学医学部卒業。その後、順天堂大学医学部附属順天堂医院脳神経外科入局、同大学の附属および関連病院にて経験を積む。2024年5月、神奈川県横浜市に「北村脳神経クリニック」を開院。医学博士。日本脳神経外科学会専門医、日本脳卒中学会専門医・指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医、日本頭痛学会専門医、日本神経内視鏡学会技術認定医。