“韓流AIアナウンサー”が日本上陸…来年、琉球朝日放送で「天気予報」担当
【11月29日 KOREA WAVE】AI(人工知能)の普及で人間の仕事が脅かされると言われる中で、韓国のAIホームショッピング司会者に続き、日本ではAIアナウンサーも登場するという。 韓国のAI企業ディープブレインAIは28日、日本のNECと協力し、テレビ朝日系「琉球朝日放送」にAIアナウンサーを導入すると発表した。NECは琉球朝日放送と提携し、AIアナウンサーの映像自動生成システムを構築している。ディープブレインAIは、自社の映像合成プラットフォーム「AI Studios」を活用し、超高品質(Hyper-realistic)なAIアバターを提供するという。 ディープブレインAIのAIヒューマン技術とNECの映像自動生成サービスが組み合わさって誕生したAIアナウンサーは、2025年1月から琉球朝日放送の地上波およびインターネット放送で天気予報を担当する。 今回のAIアナウンサー導入は、琉球朝日放送における番組制作に関わる働き方改革や多言語コンテンツ拡充の実現に向けたデジタルトランスフォーメーション(DX)の一環として実施される。日本国内で増加している外国人居住者の需要に対応するため、80カ国以上の言語を自在に操れるAIアナウンサーを効率的に制作可能なディープブレインAIのAIヒューマン技術が活用される。 「AI Studios」は、テキストを入力するとその内容をもとにAIヒューマンが生成され、実際のアナウンサーのように自然な表情や発声で内容を伝える「テキスト・トゥ・ビデオ(Text-to-Video)」技術を搭載。さらに、ウェブサイトのリンクや記事、報告書などをアップロードすると、それに適した背景や音楽などの映像要素を自動で構成し、完成度の高いコンテンツ制作が可能となる。 ディープブレインAIは2023年9月にAI技術を用いたデジタル司会者を韓国の「ロッテホームショッピング」に登場させ、スペイン・ポルトガル旅行商品を販売した実績がある。この際、ロッテホームショッピング所属のショーホストであるチェ・ユナ氏をデジタル化したAIショーホストは、事前に撮影された顔や動作の映像をもとにAI画像生成技術を適用し、本人が出演せずとも番組進行を可能にした。 ディープブレインAIのチャン・セヨン代表は「『AI Studios』を通じて生成されたAIアナウンサーは、実際のアナウンサーのように自然な表情と動作を伴い、内容を正確に伝えることができる」と述べた。また「NECとの協力を通じてメディア業界における競争力をさらに強化し、日本の放送局市場での存在感を拡大していく」との意向を示した。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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