久しぶりの日本登場!新設計の6代目三菱「トライトン」はオフロードだけでなく通勤でも使える快適性を目指して開発された
■最大470Nmのトルクが活きるオン・オフ性能も快適
ドライブした場所は山梨県。富士ヶ嶺オフロードと、本栖湖周辺のオンロードを走りました。 クロカン4WDの走破性が確認できるようにと、山の斜面を使いながら、あえて難しく作った富士ヶ嶺オフロードでは、三菱の技術者の言葉どおり、見事な走破性を体験できました。基本的には4HLcモード。470Nmもの最大トルクが1500rpmから発生するだけあって、4Hモードでもけっこう行けちゃいました。 2つの車輪が浮き上がるようなモーグル(コブ)路面では、4LLcを使ってみました。ぐいぐいと大きな力で後ろから押されるような感覚で、スタックするか、と思うような場所でも、あっというまに脱出できてしまうのには驚愕です。 それでいて、「SUVのような快適な室内で、長距離移動でも負担が少ない」と三菱自がうたうオンロード性能にも感心。第一点は乗り心地がいいこと。サスペンションのファイン(細かい)チューニングを行ったことの成果でしょう。縦揺れはほぼ感じられません。 それからハンドルの操舵に対する車体の動きのよさ。かつ、ハンドルは切ったあと自然に中立位置に復元するキャスターアクションがそれなりにあって、オンロード重視のSUVなみのドライブフィール。慣れていないひとでもまったく違和感なく運転できるでしょう。
■室内も空間的余裕たっぷり
室内は空間的余裕がたっぷりあり、後席も広く、かつシートのクッションはソフトで、居心地がよさそうです。私はあいにく後席での移動を体験していないのですが、静粛性の高さといい、ファミリー向けでもある、と三菱自が言うのに納得できそうです。 荷台の使い勝手も、トライトンの重要なポイントです。広いうえに、オプションが豊富。キズ防止のライナー、電動やハードタイプなど各種トノーカバー、さらに、電動ポップアップウインドウを備えたキャノピーまで用意されています。それもトライトンの楽しさです。 【Specifications】 三菱 トライトン GSR 全長×全幅×全高:5360×1930×1815mm ホイールベース:3130mm 車重:2140kg エンジン:2439cc 4気筒 駆動:全輪駆動 最高出力:150kW[204PS]/3500rpm 最大トルク:470N・m[47.9kgf・m]/1500-2750rpm 価格:540万1000円
<文・写真/小川フミオ>