イオンモール東久留米「フードコート」展望席の至福東久留米はとにかく自然豊かなエリア。東京随一「名水の街」を歩き、寺社仏閣に手を合わせ、“バス推奨”イオンへ。
参拝を済ませ、落合川沿いを東へ進んでいく。いすに腰かけて語らう婦人方、何をするでもなく川面を眺める老人――平日昼日中ならではの風景になごむ。もちろん私もその風景の一員である。 さらに東進すると、水辺まで降りられる「落合川いこいの水辺広場」が現れた。小さな子連れファミリーが思い思いの時間を過ごしている。近辺で発見したのであろう落とし物をまとめたボックスがあるなど、何ともゆるやかに、とめどなくのんきな空間だ。川の流れのように。
■2000本の竹が壮観の竹林公園 さらに川を下り、橋を渡って少々歩くと竹林公園にたどり着いた。多摩北部都市広域行政圏協議会によると、従来の竹林を整備して1974年に公園として開いたもので、2000本の孟宗竹が茂っている。獣道のような歩行路を進み、飛び石を超えると思っていたよりも壮観だった。落ちて枯色になった笹の葉が積もり、竹の柵がえもいわれぬ風情を醸し出している。 そして至るところに設置している「たけのこを抜かないで下さい」という看板。おそらく最古のものだろうと思われる年季の入った看板は「たけのこをぬかないようにしましょう」と書いてあった。抜く人が絶えないため、手ぬるいメッセージから態度を硬化させたものと思われる。
ここまで来たら、目的地の東久留米駅はすぐそこ。イオンモール東久留米への復路も歩くつもりでいたが、思いのほか暑かったこともあってシャトルバスで戻ることにした。 冒頭で触れた通り、イオンモール東久留米は珍しく公共交通機関での来店を推奨している。この東久留米駅からのシャトルバスのほかに、敷地外ではあるがほぼ目の前のバス停には西武池袋線・ひばりヶ丘駅、西武新宿線・田無駅からのバスが停車する。 ■パーティールームに“展望席”もあるフードコート
東久留米駅からシャトルバスに乗り、10分ほどで到着した。十数人ほどで満席になるくらいの車内は結構埋まっていた。平日昼間の集客力も侮れない、それがイオンモールだ。平面駐車場もほぼ満車で、思っていたよりも賑わいがある。 朝から1万5000歩ほど歩いた。出不精の私にとっては、十分すぎる食前の運動だ。3階のフードコートへと足を速める。エスカレーターが遅い。着いたのはちょうど正午、席の埋まり具合は6~7割といったところか。