大阪・泉大津の新名物『アンデクルンデ』 誕生 地元伝統と塩味のこだわりが光る和菓子 パリオリンピック・女子ホッケーの健闘を祈願し奉納も
さくらジャパンの健闘を祈念して奈良の大仏に奉納
アンデクルンデは2024年8月、パリオリンピックに出場する女子ホッケーチーム「さくらジャパン」の健闘を祈念して、奈良・東大寺の大仏様として親しまれている毘盧舎那仏(びるしゃなぶつ)に奉納された。 アンデクルンデとさくらジャパンとの間に、どんな関係があるのだろうか。 さくらジャパンで活躍する浦田里菜選手が泉大津市の出身であることから、ぽんぽんやでは応援の意味を込めてアンデクルンデのパッケージに浦田選手のステッカーを貼って販売していた。 ぽんぽんやの運営会社・株式会社アレスグーテの代表取締役・中村陽子さんは、さくらジャパンの名誉顧問で東大寺長老の北河原公敬氏と30年来の知り合いで、「さくらジャパンを、もっと応援できる方法はないかしら」と相談を持ち掛けた。 「北河原さんから『大仏に祈願しましょう』とおっしゃっていただいたので、8月1日にお納めさせていただきました」 はたして大仏様の御利益があったのか、奉納した翌日に行われた対フランス戦を、さくらジャパンが1対0で勝利した。全体を通してみれば、残念ながら予選で敗退したものの、この対フランス戦は、さくらジャパンにとってじつに12年ぶりとなる貴重な勝利だったという。 パリオリンピックが終わった後、浦田選手はぽんぽんやを訪れて、応援のお礼と共にパリ土産を置いて行ってくれたそうだ。
他のお店もアンデクルンデを自由に広めてほしい
アンデクルンデは2024年5月「泉大津おみやげ品発掘・創出コンテスト」の食品部門で最優秀賞を獲得した。今は「ふるさと納税の返礼品に応募してはどうか」という声もかかっているという。 地元の名物を創出する取り組みとして開発されたため、広く認知されることが目標だ。ぽんぽんやもアンデクルンデを独占するつもりはなく、他の店でも販売してほしいという。今は市内にある和菓子店「きさらぎ堂」と「菓子処ふる里」で販売されており、最中の皮は各店のオリジナルだ。 「今後は様々な地域でも愛されるよう願いを込めて、泉州地域の各和菓子店でもオリジナルデザインのアンデクルンデを創作して、ご自由に販売していただけたら幸いです」 餡子の材料は大豆と砂糖だけ、餅はもち米のみで、保存料や着色料は一切使われていない。そのため、現在の消費期限はわずか1日と短い。それでは遠方へ送りにくいので、今後は冷凍販売する計画がある。また、いつでも買ってもらえるように、自動販売機での冷凍販売も10月末頃から始めるという。 まだ生まれたばかりの名物「アンデクルンデ」が、これからどう育っていくのか楽しみだ。 尚、泉大津青年会議所のホームページでは「くるみ餅」のつくり方を公開している。 (まいどなニュース特約・平藤 清刀)
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