【円高株安・円安株高、相場は乱高下】新NISAで積立投資している人がとるべき対応は?
新NISAで積立投資している人がとるべき対応とは?
新NISAで積立投資を行っている方が取るべき対応は2点です。 1.目先の価格の上下で積立をストップせず長期的に淡々と積立を行うこと 2.株価の短期的な下落で売却を行わないこと ●積立をストップせずに淡々と積立を継続する 積立投資においては、目先の株価の水準を気にして投資を行ってはいけません。 積立投資をスタートさせた時には長期的に資産を形成しようということでスタートしたかもしれません。ところが、今年のような下落が発生した場合に初心者は損失拡大の恐怖感から手放したい衝動に駆られるでしょう。 しかし、積立投資は目先の株価よりも長期的な観点で成長する資産に投資することが重要です。 投資や預金などで得た収益を、元本にプラスして繰り返し運用することによって得られる利益を「複利」と言います。 長い期間投資を続けるとこの複利の効果がより大きくなるため、長期投資をうまく活用することによって、安定した収益の確保が期待できます。 ●短期的な下落で売却しない 実際、先ほどの図から理解できる通り、長期投資で積立運用を行なった場合、より効率的に資産を増やすことが可能となります。 このように、積立投資にとって、スタートするタイミングはあまり重要ではありません。 むしろ、投資期間をどれだけ長くできるかが重要なポイントと言えるでしょう。 2024年に新NISAがスタートし、これまで投資に触れたことのなかった方がどんどん市場に参入しています。しかし、相場の乱高下に不安を覚え、ちょっとした値上がりや値下がりで株を手放してしまったという声も少なくありません。 着実に資産を伸ばしていくためには、目先の株価水準や為替レートに左右されることなく、将来的に成長する可能性が高い資産へ少しずつ投資をすることが大切です。
まとめ
NISAは、投資で得た利益に税金が発生しない制度のため利用すべき制度であり、資産形成を行うための強い武器となります。 今回ご紹介したように、新NISAでの積立投資は、目先の相場変動に左右されるのではなく、長期的に成長する資産に投資することが鍵となります。 価格が大きく変動したからといってすぐに手放してしまうのではなく、長期的な視野でコツコツと投資することを心がけましょう。
参考資料
・金融庁「NISAを知る」 ・金融庁「資産形成の基本」
中島 翔