佐賀フィールドナイン3年ぶりV 準優勝は筥崎ジンジャーズ 西日本新聞社杯夏季西九州大会 【フレッシュリーグ通信】
筥崎ジンジャーズ、反撃及ばず 藤本玄岐主将は涙
フレッシュリーグ九州硬式少年野球協会九州北部地区連盟主催の「第49回西日本新聞社杯少年硬式野球夏季西九州大会2024」(西日本新聞社共催、福岡市後援)が8月3、4、10日、福岡市西区の今津運動公園野球場などで行われた。北部地区連盟同士の対決となった決勝は、佐賀フィールドナインが9―4で筥崎ジンジャーズを破って3年ぶり2度目の優勝を果たした。 夏の甲子園優勝、京都国際高の藤本陽毅主将の弟玄岐主将が力投 大会は北部地区連盟をはじめ南部地区連盟、リトルシニア、ボーイズリーグ、レインボーリーグ、ポニーリーグ、ヤングリーグから37チームが参加し、トーナメント形式で争った。最優秀選手に決勝で4打数3安打3打点と活躍した佐賀の西柚稀(城東中3年)が選ばれ「優勝に貢献できてよかった」と笑顔。3位に同連盟の筑後サザンホークスと球道ベースボールクラブが入った。 ▽準決勝 筑後サザンホークス 0000020|2 000203×|5 佐賀フィールドナイン (筑)古川、佐野―山田 (佐)片山、草野、久我―野中、平川 ▽三塁打 大石隼(筑)坂口(佐) ▽二塁打 岡部、片山(佐) 筥崎ジンジャーズ 0030210|6 1000000|1 球道ベースボールクラブ (筥)稲永、末竹―才木 (球)吉田、佐倉、田篭―松本 ▽二塁打 雪野、松本(球) ▽決勝 佐賀フィールドナイン 3006000|9 0000211|4 筥崎ジンジャーズ (佐)副島、松尾、竹下、坂口―平川 (筥)柏木、藤本―才木 ▽三塁打 坂口(佐) ▽二塁打 藤本、末竹(筥) 4回までに失った9点が重くのしかかった。筥崎の猛追は届かず、初優勝を逃した。ジャイアンツカップやエイジェックカップと二つの全国大会初出場を果たし、今季は躍進していたが、相手の佐賀フィールドナインも今夏の中学硬式野球大会(ホークスカップ)2連覇の強豪。藤本玄岐主将(和白中3年)は「ただただ悔しい」と汗を拭った。 3点を追う4回に6点を失い、0―9。なお2死一塁。藤本主将が2番手でマウンドに。直球とスライダーを駆使して相手6番打者を見逃し三振に仕留めた。5回は1死から失策で走者を出してもゼロに抑えて、流れを切った。 直後の攻撃で打線も応える。四球と敵失で1死満塁、藤本主将が打席に。相手投手の暴投で1点をかえし、なお二、三塁。右犠飛でもう1点を追加した。6回には先頭の4番末竹優斗(多々良中央中3年)が左越え二塁打を放ち、敵失も絡んで無死一、三塁の絶好機。6番田原駿乃祐(志免中2年)の中犠飛で6点差とした。 藤本主将は最終7回まで3回⅓を1安打無失点で切り抜けた。チームは最後まで諦めず、7回にも1点を返した。先発の柏木信乃助(和白中3年)は「ふがいない投球をして流れがつくれず、みんなに申し訳なかった」と反省。藤本主将につなぐ先発投手として、成長を誓った。
西日本新聞社