「70歳、80歳になってもマリコでいて」の声はあれど…沢口靖子に近づく『科捜研の女』〝定年〟の日
7月3日に俳優の沢口靖子(59)が主演を務めるテレビ朝日系の人気ドラマシリーズの最新作『科捜研の女 season24』がスタートした。1999年10月期にシリーズがスタートした同ドラマ。京都府警科学捜査研究所を舞台に、DNA鑑定・画像解析等を駆使し、凶悪化・ハイテク化する犯罪を解明する法医研究員・榊マリコ(沢口)とその仲間たちの活躍を描く。 【画像】すごい…ノースリーブドレスからのぞく沢口靖子の二の腕が眩しい 『科捜研の女』は、長年同局の看板ドラマ枠だった木曜午後8時からの『木曜ミステリー』枠で放送されていた。同枠の廃止によって新設された火曜午後9時枠を経て、現在は『相棒』、『特捜9』らほかの同局の人気シリーズも放送されている水曜午後9時枠での放送となっている。 しかし、3日放送の初回は平均世帯視聴率7.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)でシリーズの初回ワーストを記録。10日放送の第2話は8.1%、17日放送の第3話は8.8%と右肩上がりだが、’22年10月期のseason22の初回以来、2ケタを記録していない(今年の7月17日放送分まで)。 「テレビ各局の視聴率が全体的に〝地盤沈下〟しているが、しっかりその波に飲み込まれている。もともと、視聴者層は50代以上がメインでテレビ各局がこのところ重視している13歳~49歳の男女を対象にしたコア視聴率はまったく期待できないのが現状です。シリーズが長過ぎて、そろそろ物語の中での〝謎解き〟のネタも尽き始めて視聴者にも飽きられています」(放送担当記者) 奇しくも、同ドラマの視聴率が下降線をたどり始めたのは、初の劇場版作品となった『科捜研の女 劇場版』が9月に公開された’21年だ。映画の公開直後の同年10月から放送されたseason21では、2期半年にわたり全18話を放送したが、全話の平均は9.6%。その時点で、初めて全話の平均が1ケタを記録してしまった。 「劇場版のヒットを見込んで、その流れにドラマも乗ろうと2期にわたる放送となりました。しかし劇場版の興行収入は5.4億円にとどまり、ドラマ版の放送に勢いをつけることができませんでした。 内藤剛志(69)、若村麻由美(57)、風間トオル(61)らドラマ版でおなじみのキャストに加え、劇場版ならではのスペシャルキャストとして佐々木蔵之介(56)という顔ぶれでしたが、客足を伸ばすには弱かった。そこからはseasonを重ねているものの、流れが悪く、ついに局内では『どうやって終わらせるのがベストか?』という話が出始めているといいます」(映画業界関係者) 『科捜研』は『相棒』と同様に、テレ朝と大手映画会社の東映がタッグを組んで制作。両作ともに劇場版は東映が配給した。さらに『科捜研』は、時代劇作品が減って稼働が減っている東映京都撮影所で撮影しているのだが……。 「京都での撮影はとにかく経費がかさみ、正直、東京での仕事をメインでこなしている役者陣や裏方は嫌がる人も多いのです。東映は『科捜研』の劇場版にはあまり期待はしていなかったものの、うちとの長年の〝お付き合い〟から製作・配給しました。 しかし、本音は『早く、相棒の劇場版最新作がほしい』というところでしょう。東映としては、もはや『科捜研』に旨味を感じておらず、うちの局内よりも東映サイドから『キリのいいseason25がラストでいいのでは』という提案もあったそうです」(テレ朝関係者) そもそも、テレ朝もここまで『科捜研』が長寿シリーズになるとは思っていなかったのか、シリーズが終了した場合の〝保険〟もしくは〝補償〟としてか、’00年から’21年まで沢口主演のSPドラマ『鉄道捜査官』シリーズを放送している。そして、’20年と’21年には、沢口が華道家元の新人国会議員を演じるSPドラマ『お花のセンセイ』を放送。今後、両作品のいずれかが連ドラ化される可能性もあるのだろうか。 ネットでは、《マリコには70になっても80になってもやり続けてほしい。変わらないところが好き》、《さすがにネタが尽きてマンネリするかと思ってたら、初回から感動で涙涙》といった熱烈なファンの声もあるのだが……。 来年で60歳を迎える沢口だが、そろそろ『科捜研』は〝定年〟となってしまうかもしれない。 ※「FRIDAYデジタル」では、皆様からの情報提供・タレコミをお待ちしています。下記の情報提供フォームまたは公式Xまで情報をお寄せ下さい。 情報提供フォーム:https://friday.kodansha.co.jp/tips 公式X:https://twitter.com/FRIDAY_twit
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