「昨年も松山の優勝から始まった」 “正月ムード”を吹き飛ばした松山英樹の“-35”記録的V…世界1位への可能性、松山に続きたい日本勢の2025年
メジャー3勝しても届かない!?
さて、現在の1位はスコッティ・シェフラーである。2023年5月末から一度も王座を譲っていない。昨年はマスターズを含むツアー7勝(スコアでは3位だったハンデキャップ戦の8月ツアー選手権を含む)。ツアーの非公式競技ながら、世界ランクポイント付与対象のパリ五輪、ヒーローワールドチャレンジも制した。 シェフラーの平均ポイントは1月5日付で約15.6754pt。この数字がとんでもない。2位のザンダー・シャウフェレは9.0973pt、3位ロリー・マキロイで7.5273ptと後続を大きく引き離している。先述した5位の松山は5.8860ptで、2.6倍以上の開きがある。 “出場試合数で割る前”のトータルポイントは約264.86pt。シェフラーは約642.69ptで約377.82ptの差。あくまで参考、あくまで単純計算で、松山は目下、メジャーで3勝してもトップに届かない……。それもシェフラーが毎試合で獲得ポイントがゼロだったと仮定した上で、だ(そっちのほうが非現実的なような気がする)。 なんだか初夢をかき消してしまうような話だが、2025年は日本人選手を応援するファンにとっては海外に向ける期待がさらに高まるシーズンになる。 昨年は日本のゴルフ界にとって稀にみる一年。男子・欧州ツアー(DPワールドツアー)で史上初めて年間3人の日本人チャンピオンが誕生した。2月から星野陸也がカタールで、中島啓太がインドで、桂川有人が日本ツアーとの共催大会で優勝。6月の米下部コーンフェリーツアーでは大西魁斗が2004年の今田竜二以来の優勝を飾った。 アジアンツアーでは幡地隆寛がニュージーランドで行われたアジアンツアーでプロ初タイトルを獲得。日本で賞金ランク2位だった平田憲聖は4勝したタイトルのひとつが、アジアンツアーと日本、韓国との共催タイトルだった。また、2022年にスタートしたLIVゴルフでは香妻陣一朗がメンバーとしてシーズンを戦った。 なんと言っても、女子では笹生優花が6月の全米女子オープンで2勝目を挙げ、古江彩佳が7月エビアン選手権でメジャー初制覇を達成した。 そして2023年まで2年連続で年間女王に輝いた山下美夢有はKPMG全米女子プロで2位、パリ五輪で4位と今年、新天地にする米ツアーですでに注目の存在。日本ツアーで8勝の新女王、竹田麗央はTOTOジャパンクラシックを制したことで、こちらも主戦場を米国に飛び立つ。2025年の米女子ツアーを主戦場にする選手は実に13人に膨らんだ。 この輝かしい一年を呼び込んだのが、昨年2月ジェネシス招待で2年ぶりの優勝を飾った松山。今年はさらに1カ月以上早く、スタートの号砲を鳴らした。 女子に負けじと男子も今年はPGAツアーには前出の松山、星野、大西に加えて久常涼、金谷拓実の5人がツアーメンバーとして参戦。第2戦の今週、ソニーオープンからレースは始まっていく。
(「ゴルフボールの転がる先」桂川洋一 = 文)
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