「あれ人じゃない?」…貨物船から転落して海上で19時間耐えた男=オーストラリア
オーストラリアの海上を通っていた貨物船から転落した男性が19時間後に劇的に救助された。 【写真】貨物船から転落し劇的に救助された男性 11日(現地時間)、オーストラリア9Newsによると、7日午後11時ごろ、オーストラリアのニューカッスル海岸を通っていた貨物船からベトナム出身の20代の男性船員が海に溺れた。行方不明の通報が寄せられると、海洋警察をはじめオーストラリアの複数の機関は捜索に乗り出したが、この男性を見つけることができなかった。 男性は行方不明の翌日の8日午後6時ごろ発見された。釣り人2人は陸地から約5キロメートル離れた海上で男性が浮いていることを発見し、男性を船に引きあげて救助した。行方不明の通報が寄せられてから約19時間後だった。 救助に出た釣り人は「友達が誰かが水中にいるようだと話した」として「すぐに船を利用して彼を救助した」と明らかにした。 また「男性は発見当時、脈拍が非常に弱く、顔が青白くなっていた」とし「脱力状態だった」と話した。 現場に出動した救急隊員は「20年の経歴でこのように長い時間海上で生存した事例は初めて」とし「若い年齢が生存に大きく役立ったようだ」と話した。 この男性は救助当時、救命胴衣を着用した状態であり、身分証明書や財布・タバコ1箱が入っているビニール袋を持っていたという。豪州国境守備隊は事故の経緯を調べており、故意に転落したかどうかも調査中だ。