京都旅行で必ず寄りたい!センスがよすぎるコーヒーと古着の店へ
京都生まれ、京都育ちの食いしん坊、京都でおいしいものに出合いたければ、この人に聞けばハズレなし!そんなアマジュンこと天野準子の絶品満腹口福アドレス。古くから喫茶文化が根付く京都は、全国的にもみても喫茶店やカフェが多い街であり、今なおコーヒースタンドや焙煎所も増えている。さまざまな店のスタイルがあるなかで、11月は、“コーヒーと○○○な店”を紹介。 【京都のお茶時間】趣ある町家で台湾茶をいただく(写真)
河原町五条「cité(シテ)」
京都駅や四条河原町からも近く、それでいて京都の日常が感じられる五条エリアに2023年にオープンした「cité(シテ)」。 店を営む古着バイヤー吉田明史さんと台湾出身のバリスタ・リン ダンテイさんのカップルは元々はパリで暮らしていたが、2023年に京都へ移住。古民家を改装した店舗は二人の強みを活かし、手前がカフェ、奥が古着ショップになっている。
ひと昔前のパリでは、どこも同じ大手メーカーの深煎り豆を使ったエスプレッソ系ドリンクが主流だったが、20年前から自家焙煎の店やプアオーバーで浅煎りコーヒーを出す店が増えている。リンさんも、浅煎りで豆自体のフルーティーさが引き立つ北欧スタイルのコーヒーが好きだったそうで、パリのブーランジェリーでバリスタとして働いた後、台湾で焙煎を習得した。
自身の店はプアオーバーとエスプレッソ系のどちらもそろえ、プアオーバーでは自家焙煎の浅煎りシングルオリジンコーヒーを提供。ウォッシュドやインフューズド、アナエロビックなど、精製方法もさまざまに豆の個性が際立っている。
エスプレッソ系ドリンクの豆は自家焙煎の中煎り豆をブレンド。「今日のは赤ワインぽいニュアンスだし、昨日はちょっとナッティでしたね」と、リンさん。その日によって使う豆やブレンドも変わり、味わいが変わるのも楽しい。
吉田明史さんは元々パリでパタンナーの勉強をしていていたが、縫製やパターン、歴史を学ぶため古着を見て回るうちに、古着の道へ。パリに住んでいる時から、東京のデパートで古着のポップアップイベントを開くなど、古着バイヤーとして活躍していた。13年のパリ暮らし後に開いたこちらの店には、有名メゾンのヴィンテージをはじめ、大人好みのパリのエスプリ香る古着が並んでいる。