同点なのになぜ金?パリ五輪体操で52年ぶりに鉄棒、団体、個人総合「3冠」達成の“超新星”岡慎之助は“キング”内村航平氏を超えることができるのか?
畠田氏はこんな意見を持つ。 「内村のように勝ち続けることは簡単ではありません。内村は連勝記録の序盤の頃は、2、3点を開ける大差の得点差で勝っていました。だが、岡選手は、まだ僅差の戦い。毎回勝つことは難しいし、今の彼にそこまでの期待やプレッシャーをかけることは可哀そうです。順位よりもいい演技を続けることが大事だと思います」 そして畠田氏は4年後の岡にこうエールを送った。 「いい演技をすると疲れもあるが自信ができます。失敗する気がしなくなるんです。練習をしなくても緊張感を作れば何でもできるようになります。岡選手は今大会でその自信とプライドを手にしたと思います。また今後は、五輪チャンピオンとして見られますので、Eスコアにもいい影響が出るでしょう。ただ今大会のプレッシャーは連覇のかかっていた橋本選手に託されていて岡選手はノープレッシャーでした。次は彼にそのプレッシャーが乗っかってくるでしょう。4年後に向けてそのプレッシャーとどう向き合うのか。現状、普通にやれば、まだ橋本の得点が上にいきます。2人が高いレベルで切磋琢磨していけば、ロス五輪では、日本勢の金メダル争いが見れるでしょう」 日本体操界にニューヒーローが生まれたパリ五輪。 最後に3冠王者は少しだけ20歳の若者の一面を垣間見せた。 「日本に帰ったら何がしたいか?」と聞かれ「今すぐ出てこないんですけど」と、はにかみ「ドライブしたいっす。あと美味しいもの食べたいです」と可愛く笑った。
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