筑波大DF小川遼也、初ゴールに大興奮 再開初戦を勝利「勝ち続ける自信はあります」
第98回関東大学サッカー1部リーグ(東京中日スポーツ後援)は21日と22日に第14節の6試合を行った。1カ月以上の中断期間を経ての今節。21日には埼玉県坂戸市の東京国際大第1サッカー場で暫定首位の筑波大と同3位の東京国際大が対戦し、筑波大が2―0で勝った。同2位の明大も勝利を収めたため、筑波大と明大の勝ち点差1は変わらなかった。 筑波大が大事なリスタートの初戦をきっちりモノにした。殊勲の先制ゴールをマークしたのはDF小川遼也(2年・富山U―18)。前半32分、左CKの流れからヘッドで押し込んだ。筑波大トップチームでの自身初得点を挙げた背番号29はわれを忘れるほど興奮した。 「すごくうれしかったです。ガッツポーズやら、滑ったりやら、喜びが爆発し過ぎて、みんなから『喜び方、気持ち悪かった』って言われました。喜び方がわからなかった」 筑波大は9月4日から15日まで行われた総理大臣杯全日本大学サッカートーナメントで3位に甘んじた。新潟医療福祉大との準決勝で0―0からPK負け。7番手だった小川がミスし、それが敗退に直結してしまった。 「申し訳ないっていう思いが強かったです。情けないなって思いましたし、(そうした気持ちを)相当引きずりました」 とはいえ、すぐにリーグ戦が再開するので、切り替えるしかなかった。痛恨の敗戦から次の目標であるリーグ2連覇へと立ち上がり、中断明けの重要な一戦でリバウンドメンタリティーの強さを見せた。「自分がチームを勝たせるんだっていう心構えがあったのかなと思います」と燃えた男が、その言葉通りに白星の立役者として輝いた。 暫定首位ではあるが、消化が1試合少ない2位の明大が未消化ゲームで勝ち点を1でも奪えば、順位がひっくり返る。 「とにかく勝ち続けて、明治にプレッシャーを与え続けるしかありません。勝ち続ける自信はあります」 出番があまりなかった昨季を経て、「今年は自分が筑波を優勝に導きたいです」と言葉に力を込める。プロサッカー選手を志し、引退後は医師を目指すという文武両道の下級生センターバックは意気軒高で頼もしい。
中日スポーツ