日本同様マレーシアでもアルファード&ヴェルファイアは超絶人気! 中国・韓国が豪華ミニバンを投入するも「アルファード的」じゃ太刀打ちできず!!
アルヴェル人気にあやかろうとパクリ車両を多発する中国メーカー
また、広州汽車では「m8」という高級ミニバンをマレーシアデビューさせている。こちらは2リッターターボベースのプラグインハイブリッドユニットを搭載している。 このほか、マレーシア国内では今回のKLIMSではブースを構えていなかったものの、すでに吉利(ジーリー)汽車系のZEEKR(ジーカー)が009という高級ミニバンをマレーシアでラインアップさせている。こちらはBEV(バッテリー電気自動車)となり、価格は34万9800リンギット(約1183万円)からとなっている。 毛色は異なるものの韓国ヒョンデはマレーシアでも「スターリア」という、タイでは一時「アルファードキラー」ともいわれたミニバンをラインアップしており、こちらは18万2938リンギット(約621万円)で、価格的にはアルファード系の純粋なライバルとまではいえない。 ただし、いままでマレーシア以外の東南アジアの国でも見てきたことだが、アルファード系からレクサスLMへという流れはあるものの(とくにタイ)、アルファード系以外の「アルファード的ミニバン」へと流れるのはかなり限定的に見える。たとえていえば、メルセデス・ベンツユーザーがメルセデス・ベンツっぽい他メーカー車があるからそれに乗り換えるということはほぼ想像すらできないほど、東南アジアにおいてアルファード系はブランディングを確立しているといっていいだろう。 欧米メーカーでは理解の難しいカテゴリーであり(そもそもミニバンが馴染んでいない)、中国メーカー車ではアルファード系のような「ほどよいギラギラ感」を超えた「ドギツイキャラクター」からは、けっしてアルファード以上の高級感というものは感じない。 王者アルファード系の独走はこのまま続くのか、そして名実ともに「アルファードキラー」というものは出て来るのか、この辺りも筆者が東南アジアをめぐるときには注視している。
小林敦志