【記者なび】世界遺産効果で観光客急増の佐渡 冬場の誘客には離島ならではの大きな課題が…
こうした離島ならではの課題に渡辺市長は…。 【佐渡市 渡辺竜五 市長】「お正月の外国人のロングバカンスみたいなものを含めて、12月、そして3月、佐渡の日くらいから観光がスタートする。まずその辺を一つのターゲットにやってみようということで今、議論しているところ。長期滞在型とかで」 冬場は海外からのインバウンド客にターゲットを絞り、長期滞在する人たちが楽しめるツアーなども打ち出していければとしています。 世界遺産効果で順調に観光客は増えているようですが、やはり課題は冬ですね。 小池)こちらのグラフをご覧ください。 これは去年1年間に佐渡を訪れた人たちを月別に表したものです。グラフからも分かる通り、やはり8月はおよそ8万4000人が訪れていますが、2月はおよそ1万2000人です。 こうした実態を受けて、佐渡市では冬の観光として屋内で能楽や鬼太鼓などの佐渡の伝統芸能の体験や、旬の寒ブリなどをPRするなど夏場の「アウトドア」とは別の「冬の魅力」を伝えていくとしています。 また一方で、レンタカーなどの交通面の受け入れ態勢はどうでしょうか? 小池)観光の足として最も使われるレンタカーは、この夏のピーク時、やはり不足したそうです。ただレンタカー会社が一時的なピークに合わせて、台数をそろえることは経営的に難しいです。 そこで佐渡市は相川地域への直通バスの増便の検討や、一般のドライバーが自家用車で客を運ぶ「ライドシェア」の実証実験を通して今後の交通課題の解決を目指すとしています。
新潟放送