“超災害級”……水中でも熱中症ナゼ? 「暑すぎて学校のプール中止」SNSで話題 常識外れの夏への備え【#みんなのギモン】
■医師に聞く…水中運動のリスク
近野解説委員 「私も知りませんでした。プールに入っていても熱中症になるということです。体が冷えるのではと思っていたら、そうではないようです」 「済生会横浜市東部病院の谷口英喜医師によると、水中で運動すると陸上以上に運動量が増え、むしろ体温が上がりやすくなります。陸上なら汗をかいて蒸発させることで体温は下がっていきますが、水の中だと汗は蒸発しないので、熱が体内にこもってしまいます」 「水の中に入っているので、のどの渇きにも気付きにくいというリスクもあります」 河出アナウンサー 「泳いでいて口の中に水が入ってくるから、潤った気になってしまうというのはあるのかもしれませんね。水泳もれっきとした運動ですからね」
■改めて確認したい「熱中症」のサイン
近野解説委員 「プールであろうと、屋外の運動であると捉える必要があります。とにかく、いつどこで熱中症になるのか分かりません。改めて熱中症のサインを確認します」 「めまいや顔のほてり、筋肉のけいれん、筋肉痛、体のだるさや吐き気。こういう症状があった場合には熱中症の可能性があります。涼しい場所で体を冷やして水分をとり、塩分も補給することも大事です」 鈴江アナウンサー 「こういったサインがないか子どもたちの変化も注意深く見たいです。実際にプールでの熱中症は起きているんですか?」 近野解説委員 「起きているそうです。2017年度までの5年間で、小中学校のプールで179件です。要注意です。日々の暑さが常識外れになっていますし、『暑いからプールに行こう』という私たちの世代の常識も通用しない時代になったというわけです」 「これから夏本番です。互いの命を守るための行動をぜひ心がけてください」 (2024年7月9日午後4時半ごろ放送 news every.「#みんなのギモン」より)
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