「不正の撲滅は無理」と居直ったトヨタ会長、日本車に「信頼低下」「厳罰化」のダブル不安
不正は海外市場でも日本車の信用を損なうことに直結する(Grzegorz Czapski/shutterstock)
トヨタ自動車が業界内外から批判にさらされている。日野自動車、ダイハツ工業、豊田自動織機とグループ企業で相次いで自動車の認証試験での不正が発覚したのを受けて、トヨタの豊田章男会長は品質保証の適正化と 不正の再発防止の徹底を主導する方針を示していた 。 ところが、トヨタ自らの不正も明るみに出ると、一転して日本の型式認証制度に問題があると主張。国土交通省は自動車メーカーの相次ぐ不正発覚に厳罰化も視野に入れており、国内自動車メーカーやサプライヤーはトヨタグループと豊田会長に冷ややかな視線を送っている。 国交省は自動車メーカー、輸入事業者、部品メーカーに対して過去10年間、型式指定制度での不正の有無を調べるように指示。調査の結果、トヨタのほか、ホンダ、マツダ、スズキ、ヤマハ発動機の5社で認証試験の不正が見つかった。現在も「調査中」の自動車メーカーがあり、波紋はさらに広がる可能性もある。
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