クラフトビール醸造のとなみ麦酒、瓶のラベルにチューリップ デザイン統一、多彩さ発信
クラフトビールの醸造・販売を手がけている合同会社「となみ麦酒」(富山県砺波市表町)が、瓶ビールのラベルデザインをリニューアルした。いずれも同市の花であるチューリップをあしらったデザインに統一。斉藤斎(ひとし)代表(60)は「ビールを通じて砺波の良さをアピールしたい」と語る。 斉藤代表は砺波市表町でダイニングバー「メリーズクラブ」を経営。新型コロナの影響で売り上げが激減した時期に営業スタイルを見直し、クラフトビール造りに着手した。目指したのは品種ごとに形や香り、色が異なるチューリップのように多彩なクラフトビール。2022年にとなみ麦酒を設立し、これまでに限定商品を含めて約10種を醸造した。メリーズクラブでグラス入りを提供しているほか、同店や市内の酒店などで瓶入りを販売している。 リニューアル前のラベルには犬やクジラといった動物などを採用していたが、今春、さまざまな種類のクラフトビールをより安定的に醸造できる体制が整ったことから、地元に根差した商品にしたいと、「チューリップビール」を展開することにした。 看板商品の「チューリップレッドIPA」には実写のような立体的な花の絵を採用。リニューアルに合わせてモルトの量やホップの種類も調整し、より華やかな味わいに仕上げた。「サンセットペールエール」はチューリップとともに、散居村の夕焼けをイメージした。この他も順次変更していく予定だ。 この春に試験的に販売したところ好評だった。斉藤代表は「今後は砺波市の伝統文化などをデザインに取り入れていきたい」と話している。