東北電力と東京電力の違いとは? 原子力発電所の再稼働を巡り、新潟県知事が不信感にじませる
東北電力女川原発(宮城県女川町、石巻市)の2号機が地元自治体の同意を経て再稼働したことについて、新潟県の花角英世知事は11月1日の定例記者会見で、運営主体への信頼性などを挙げ、東京電力柏崎刈羽原発とは「状況が違う」と述べた。 【年表】柏崎刈羽原発を巡る近年の動き 女川原発は10月29日に原子炉を起動した。東日本大震災の被災地に立地する原発の再稼働は初めてで、柏崎刈羽原発と同種の沸騰水型軽水炉(BWR)としても全国初。再稼働を受けて、柏崎市の桜井雅浩市長は「新潟県は足踏みしている」と、 柏崎刈羽原発再稼働の是非について花角知事に早期の判断を求めた。 会見で花角知事は福島第1原発事故や2002年に発覚したトラブル隠しを挙げ、「東京電力は繰り返しミスやトラブルを起こしている。信頼性は東北電力とは違う」と語った。柏崎刈羽原発は電力供給エリアと立地地域が異なるとして「距離感にも違いがある」と説明。女川と柏崎刈羽の違いも含め「どう向き合うのか議論を進め、県民の受け止めを見極めたい」とした。