裁判所から「名簿記載通知」が届いたら、 必ず裁判に参加しないといけないのでしょうか? 手当などは出ますか?
裁判員に手当や報酬はあるの?
裁判員に選ばれた場合、裁判に参加するために仕事を休んだり、家庭の都合を調整したりしなければいけない人も少なくないでしょう。なお、裁判員に選ばれた場合、仕事で必要な休みを取得するのは、法律で認められています。また、裁判員として仕事を休んだ人を、解雇するのは法律で禁止されています。 先ほど、裁判員に選ばれたことは公にしてはいけないと解説しましたが、これはあくまでSNS・ブログ・ホームページなどで不特定多数の人に知られるような発言をしてはいけないというものです。そのため、会社に「裁判員に選ばれたため、休暇を取得したい」と申し出ることには問題はありません。 しかし、有給休暇を取得できない雇用形態の方や、有給休暇の日数が足りない方は、休んだ分の給与が支給されず困るという場合もあるでしょう。「裁判員の参加する刑事裁判に関する法律」の第11条には、「裁判員及び補充裁判員には、最高裁判所規則で定めるところにより、旅費、日当及び宿泊料を支給する」と記載されています。 これにのっとり、支給される日当は、裁判員候補者には1日あたり8000円以内、裁判員及び補充裁判員に選ばれた場合は、1日あたり1万円以内で選任手続や審理などの時間に応じて支払われます。ただし、午前中で裁判が終了した場合には、日当が減額する可能性があるため、注意しましょう。 また、宿泊が必要と判断された場合は、日当とは別に8000円前後の宿泊費用も支給されます。なお日当などは、現金支給ではなく、事前に伝えた預貯金口座への振り込みです。
名簿記載通知が届いたら、必要な対応をしましょう
原則、名簿記載通知が届いたら裁判員を拒否することはできません。しかし、何らかの理由により辞退を希望する場合は、調査書に必要事項を記載して裁判所に提出してください。 また、実際に参加する裁判が決まった際は、休む理由を会社に伝えても問題ないので、休暇申請をして裁判に参加できるよう調整しましょう。 出典 裁判員制度 裁判所から「名簿記載通知」が届いたら。 | 政府広報オンライン 政府広報オンライン 裁判員制度 最高裁判所 裁判員休暇制度を導入しましょう 厚生労働省 Q15 交通費や昼食代などは支給されますか? | 法務省ホームページ 裁判員の参加する刑事裁判に関する法律 | e-Gov 法令検索 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部