源氏物語絵巻など投影 2、3日にプロジェクションマッピング 三重・明和町
さいくう平安の杜で 大淀祇園祭の山車、練り歩きや展示も
三重県多気郡明和町斎宮のさいくう平安の杜(もり)で2、3の両日の午後6時から、「国史跡斎宮跡平安絵巻プロジェクションマッピング2024」(一般社団法人明和観光商社運営)が行われる。イベントに合わせて、大淀地区の伝統行事「大淀祇園祭」で使用される山車の一つ・三世古の山車が同所で展示される。同祭以外で山車が使用されるのは初めて。山車は雨天中止。 同商社では、持続可能な観光地域づくりを推進しており、今ある資源の新たな利活用を通して、町の魅力を国内外へ周知、誘客するためにさまざまな事業を企画している。今回は町の歴史文化を盛り込んだプロジェクションマッピングを用いることで、視覚的なアプローチで周知を目指す。 また平安時代の役所跡を原寸大で復元したさいくう平安の杜は普段は日中のみの公開であるため、夜間に活用することで、町全体の集客力向上や認知度向上を目指す。今回で5回目。 今回投影されるのは、斎宮歴史博物館の協力の下、「斎王群行絵巻」「伊勢物語図屏風(びょうぶ)」「源氏物語絵巻」など斎宮ゆかりの文化芸術をモチーフとしたデジタルアニメーションなど荘厳な映像となっている。入場料は500円で事前予約は不要。 また4日午後7時からは同所で斎宮奉納薪能(入場料5千円)も行われる。 山車は2~4日の午後1時から復元道路上を練り歩き、おはやしや引き手なども登場。同4時から平安の杜へ移動し、正殿東側に展示される予定。雨天中止。 同社は「今年のプロジェクションマッピングは源氏物語の世界観を味わってもらえる内容にパワーアップしています。山車やイベントを通じて、明和町や大淀、斎宮、斎王の歴史や文化を知ってほしい」と話している。 問い合わせは明和観光商社TEL0596(67)6850へ。