ヤンキース、ジャッジとスタントンのアベック弾は勝率9割だったのに…5点差をひっくり返されて敗退はWS史上ワースト
◇30日(日本時間31日) ワールドシリーズ第5戦 ヤンキース6―7ドジャース(ニューヨーク) ◆デコピン、トロフィーに「お手」ちょこん【写真】 ヤンキースは地元のワールドシリーズ(WS)第5戦に逆転負けし、1勝4敗で敗退。松井秀喜さんがシリーズMVPを獲得した2009年以来15年ぶり28度目の世界一はならなかった。アーロン・ジャッジ外野手(32)は1回に右翼席へ待望の今WS1号先制2ラン。さらに3回は、ジャンカルロ・スタントン外野手(34)が右翼へ今WS3号ソロを放った。 米野球データアナリストのサラ・ラングスさんなどによれば、これがレギュラーシーズンも含めて2人の51度目のアベックアーチは、ヤンキース歴代3位。ただ、これまで2人のアベックアーチが出た試合は勝率9割(45勝5敗)だったが、今回は残り1割を引いてしまった。 ヤンキースの最多アベックアーチはベーブ・ルースとルー・ゲーリッグの75度、2位はミッキー・マントルとヨギ・ベラの56度だ。 また、スタントンの「ポストシーズン(PS)デビューから41試合で18本塁打」はメジャー最多記録。今PS7号で、「単一PS7本塁打」は球団記録となった。 なのに、主砲コンビの打ち上げ花火も『空砲』となってしまった。ヤンキースは5回の守りでジャッジが平凡な飛球をポロリ。さらにボルピ遊撃手が送球エラーを犯すと、右腕コールがボテボテのゴロに一塁ベースカバーできず。完全にリズムを失うとタイムリー2本を連ねられ、一挙5失点で同点とされた。 5点差をひっくり返されて敗退が決まったのは、110回を数えるWSでも史上ワースト。米オプタスタッツなどによれば、これまでの記録は1925年の第7戦でナショナルズが1回に4点を先制した後、7―9でパイレーツに逆転負けを喫して敗退した「同4点差」で、今回は99年ぶりに更新された。(写真はAP)
中日スポーツ