企業は「情報」を発信するだけでは届かない…御社の「採用サイト」が見向きもされない理由
衣食住を満たすだけなら、コンテンツは必要ありません。しかし、いいか悪いかは置いておいて、人間はより充実した生活を求める生きものです。人はより豊かで、情緒のある生活を求めます。そういう世界において「コンテンツ」はますます求められていきます。 意味やコンテンツが求められるようになるのは「働く」という分野でも同じです。「お金がもらえるから働く」「生活のために働く」というよりも「この仕事には意味があるのか?」「なぜ、この会社で働くのか?」と多くの人が考えるようになりました。企業であっても「心を動かすようなコンテンツ」を提示できないと選ばれなくなっているのです。
心が動かないものは、存在しないのと同じ 読まれなければ意味がない、届かなければ意味がない 発信を検討している企業から、たまにこんなことを言われます。「うちの会社はコンテンツを出したいわけではないんですよ。自社の魅力を伝えたいだけ。会社のことを知ってほしいだけなんです」と。その気持ちもよくわかります。 ■コンテンツは「きっかけ」 ただ、じゃあどうすればいいのでしょうか? Xで自社の説明をどんどん発信すればいいのでしょうか? 事業内容をnoteにまとめて公開すればいいのでしょうか? それで果たして、読んでもらえるでしょうか?
前述したように、もはや情報を発信するだけでは届きません。世の中が情報だらけだから埋もれてしまうのです。そこでコンテンツ化によって差別化しましょうというのが僕の提案になります。 言ってみれば、コンテンツは「きっかけ」です。ほとんどの企業はコンテンツを生業にしているわけではないと思いますが、コンテンツは武器になりえます。どんな産業であってもコンテンツを武器にすれば、会社の魅力を伝えることは可能なのです。
読まれなければ意味がない。届かなければ意味がない。心が動かないものは、現代において存在しないも同然なのです。まずは存在を知ってもらえなければ魅力を伝えることだってできません。 ■より多くの人に届く「コンテンツ化」の威力 経営者の思考も「コンテンツ」にすれば、より多くの人に届けられるようになります。 経営者の頭の中には「暗黙知」が詰まっています。個人の経験や直感、言語化できていない知識やスキルなどの暗黙知には、企業を動かし、世の中を変えるような大きな価値があるでしょう。しかし、脳内に留まっていては誰にも伝わりません。そこで必要なのが「言語化」です。言語化、つまり言葉にすれば、まわりの人に伝えることができます。