非常戒厳「大変ショック」と憂慮 ノーベル文学賞のハンさん
【ストックホルム共同】今年のノーベル文学賞に決まった韓国の女性作家、ハン・ガン(韓江)さん(54)がスウェーデンの首都ストックホルムで6日、記者会見した。韓国では尹錫悦大統領が「非常戒厳」を一時宣言し、政治が混乱。ハンさんは「大変ショックを受けている」と述べ、深い憂慮を示した。 代表作「少年が来る」では、自身が9歳だった1980年、故郷の光州で軍が民主化運動を弾圧した「光州事件」を扱い、犠牲者の一人を主人公のモデルとした。当時も戒厳令が出されていた。 同作は、革新系の文在寅前大統領の愛読書。一方、保守系の朴槿恵元政権下では、「ブラックリスト」に記載されたこともあった。