平井代表に詰め寄る村上

　初代タイガーマスク率いる「ストロングスタイル（SS）プロレス」のレジェンド王者・村上和成（50）が21日、都内の団体事務所を〝襲撃〟した。 　15日の会見では11月5日の東京・新宿フェイス大会でダーク・ウルフと組んでスーパー・タイガー＆関本大介と対戦することが発表された。しかし、村上は対戦カードに納得がいかないという理由でこの会見をボイコットしていた。 　同団体の平井丈雅代表に着信拒否されている平成のテロリストは、ついに行動に移した。SSプロレスの事務所前に報道陣を集め「チャンピオンになって、自分がやりたいヤツとやりたい。（新日本プロレスの）永田裕志がこのタイミングで（SSプロレスの）リングに上がってきた時点で、永田裕志しか見れてなかった」と熱弁。改めて永田とのV2戦を訴えた。 　ところが、ドアをノックしても反応はなし。仕方なく「でんわにでろ！！　平井」という張り紙を残して一時退散した。それでも諦めずに、報道陣に電話をかけるように要求し、平井代表が事務所から出てきたところを捕らえた。 　村上は「何だお前、ひきょうな手を使いやがって！」と胸ぐらをつかんで激怒。ひざまずきながら「団体として、チャンピオンとして決められたカードに出場していただきたい」と懇願されるも、「お前、カード発表する前に俺に連絡してねえだろ？　勝手に発表したのお前だろ！」と態度を崩さない。 　それでも平井代表から「初代タイガーマスクの団体として、村上さんは『佐山先生の一番弟子』だと宣言されていた。一番弟子だとご自身で公言されるのであれば、団体の顔にはきちんと参戦していただかないと」と説得され、しぶしぶ承諾した。 　村上は「なかなかうまいこと言いやがるな。俺は力で追い詰めたけど、結局は俺が追い詰められた形になった」としつつも「（自分を）出して失敗したなという試合にしてやるよ。皆さんもまた、俺のタッグパートナーとして会場に来て、あいつ（平井代表）の泣きっ面をバンバン撮ってやってくださいよ。ヒヒッ…」と不敵な笑みを浮かべながら去って行った。