今のクラブでは…。今冬に移籍するべき欧州日本人(3)かつてないほど苦しい…。28歳で居場所は2軍
欧州サッカーも各国リーグで10試合ほどが終了し、新シーズンのチームでの序列がはっきりとわかってくる時期である。安定した出場機会を掴み充実した時間を過ごしている選手がいる一方で、監督の信頼を掴めず苦しい状況にある選手もいる。彼らは今冬に移籍するべきなのか…。今回は、今冬に移籍を検討すべき日本人選手を紹介する。※スタッツはデータサイト『Transfermarkt』を参照。情報は11月5日時点。
MF:奥川雅也 生年月日:1996年4月14日(28歳) 所属クラブ:アウクスブルク(ドイツ) 今季リーグ戦成績:0試合0ゴール0アシスト 欧州のクラブを渡り歩き、海外挑戦9シーズン目を迎えたMF奥川雅也。彼はいま、サッカー選手としてかつてないほど苦しい状況にある。 奥川は、2015年7月にザルツブルク(オーストリア)へ完全移籍で加入。同国のリーフェリングやマッテルスブルクのほか、ホルシュタイン・キールやビーレフェルトといったドイツのクラブを期限付き移籍で渡り歩いた。 武者修行を続けていた奥川は、昨年7月にアウクスブルク(ドイツ)へ完全移籍することを決断する。しかし、新天地では不運が重なってここまで満足のいく出場機会を得られていないのが現状だ。 2023/24シーズン序盤戦を鎖骨の骨折によって棒に振った同選手は、ベンチ外、控えの試合が続き、アウクスブルクではブンデスリーガ2試合のみの出場にとどまった。 これを打破すべく今年1月には、ハンブルガーSVへ期限付き移籍したが、ここでも負傷の影響が。リーグ戦8試合の出場に終わり、不本意な形でシーズンを終えた。 アウクスブルクに復帰して迎えた今季も、チームにおける序列は低いままだ。ここまでブンデスリーガへの出場はなく、レギオナルリーガ・バイエルン(バイエルンのアマチュアリーグ)に4試合出場しているのみである。 奥川は現在28歳。多くのサッカー選手にとって最も脂の乗った時期である。アウクスブルクに残留した場合、このまま出場機会を得られない日々が続く可能性が高い。奥川が今冬の移籍市場で、完全移籍または期限付き移籍でチームを離れる決断をしても不思議ではないだろう。
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