阪神・ドラ4町田 目指す田淵 虎レジェンドと同じ186センチ!打てる大型捕手へ「俊敏というところも長所」
阪神からドラフト4位指名を受けた町田隼乙捕手(21)=BC埼玉=が30日、埼玉県入間市内で宮脇編成ディレクター、畑山統括スカウト、吉野スカウトから指名あいさつを受けた。広角に打てる打撃が持ち味で、二塁送球タイムも1秒81と強肩。186センチの身長は虎のレジェンド、田淵幸一と同じだ。田淵のようにクリーンアップを打つことを目標に掲げ、阪神でもビッグな男を目指す。 ドラフト会議から約1週間。緊張感で止まらぬ汗とともに、ようやくプロ入りの実感が湧いてきた。町田は「長身というところは一つの持ち味でその中で足が速かったり、動きも俊敏というところも長所なので、生かしていきたい」と意気込みを語った。 偉大なレジェンドと同じ186センチの身長を持つ21歳は「そんなに簡単ではない」と前置きした上で、強打の捕手としてクリーンアップを打つことを目標に掲げた。2リーグ分立後、阪神の生え抜き捕手で年間20本塁打以上を達成したのは田淵のみ(9度)。さらに打率3割超えも1975年の田淵しかいない。身長だけではなく、成績でも肩を並べたい。 “打てる捕手”の片りんは以前からあった。「キャッチャーを始めたときからバッティングが好きだった」。小学4年から捕手をやり始め、高校2年の秋には阪神・吉野スカウトの目に留まり、「打撃が一番魅力。ホームランも狙える」と言わしめた。BC埼玉では4番も任されるなど独立リーグ通算17本塁打の成績を残した。 入団が決まれば、阪神の捕手では最も高い身長となる。幼稚園の頃から常に背の順は後ろの方だった。「食べることが好きなので苦ではない」と、弁当に加えておにぎりを持ち歩くなど“白米トレ”でぐんぐん身長を伸ばしてきた。中学3年間で23センチアップし、180センチにたどり着いた。 野手全体を見ても町田より高いのは、井上と佐藤輝の2人しかいない。「2人の名前を聞くとやっぱり長打力が出てくる。まだまだ勝てるものではないですけど、その背中を追いかけていきたい」。二塁送球タイムも1秒81と強肩も兼ね備えた大型捕手が虎でもビッグな存在になる。 【町田隼乙(まちだ・はやと)アラカルト】 ◆生まれ 2003年4月3日生まれ。青森県出身、神奈川県秦野市育ち ◆家族構成 両親、姉2人 ◆サイズ 186センチ、88キロ ◆血液型 A ◆投打 右投げ右打ち、捕手 ◆球歴 小学校3年から秦野ドリームスで野球を始めて投手、遊撃手を経験。小学校4年からは捕手を務め、大根中では平塚ボーイズでプレーした。光明相模原からBC埼玉に入団し独立リーグ通算17本塁打を記録。 ◆遠投 110メートル ◆50メートル走 6秒3 ◆ニックネーム マッチ ◆最近はまっている食べ物 野菜系の天ぷら、天丼 ◆好きな芸能人 キム・ジウォン(韓国ドラマ「涙の女王」で主演など)