【眠りと寝間着のクリエイター】吉田豊子さん/寝るのが待ち遠しくなる1着。その3
クウネル世代のカッコいいクリエイターを紹介する「クリエイターズ・ファイル」。 今回は30年以上大手インナーメーカーでナイトウェアやリラックスウェア製作に携わり、2023年4月に日本産ルームウェア『衣香舎IKOUSHA』を立ち上げた、眠りと寝間着と部屋着のクリエイター吉田豊子さんのお話を全3回にわたってお届けします。【眠りと寝間着のクリエイター】吉田豊子さん/30年で2万点の製品開発に参加。その2に続いて、その3は商品にこめた希望とこれからをお話いただきます 【画像一覧を見る】
PROFILE
吉田豊子/よしだ・とよこ 眠りのデザイン研究室・衣香舎IKOUSHA主宰 20代で着物の仕事に携わり日本の美意識に触れ、ニュー着物の普及や芸能人のコスチュームを手掛ける。その後、百貨店での快適なホームスタイルの売り場作りに参画。フリーランスで30年以上ナイトウェアやリラックスウェアを作る現場に入り2万点以上の製品の開発に参加。眠りとパジャマの関係性を追求し、寝る時のパジャマに着替える習慣を提唱。その経験を活かして日本の暮らしを豊かに過ごすために『眠りのデザイン研究室』、素敵な寝間着と部屋着と毎日着を提供する『衣香舎IKOUSHA』を2024年10月31日から本格始動。
経済産業省の補助金を得て『衣香舎IKOUSHA』が本格スタート
2023年4月に『眠りのデザイン研究室』の中の事業のひとつとして、『衣香舎IKOUSHA』は誕生しました。 「日本の暮らしに寄り添ったおしゃれを、心地よさと共に届けたい。 “よそゆき”から“ふだんぎ”へ。そして“ねまき”に。そんな風に着替えて、くつろぎの時間もおしゃれを演出していただきたい。 そんな思いを叶えるために『衣香舎IKOUSHA』を発信することを決めました。 今までの仕事でご縁をいただいた生地の生産者の方たち、丁寧に仕上げる縫製会社のみなさんの顔が浮かび、訪ね、思いをお伝えし、賛同いただきました。 ただ、潤沢な資金などありません。でもお金を理由にやらないという選択も私の中にはありませんでした。そんなとき、経済産業省の補助金制度を知り応募しました。事業計画をはじめ、さまざまな書類を用意しなければならず、苦手な細かい数値計画に苦労しながらもがんばりました。 InstagramなどSNSも駆使できるようになりました。思いがあれば、どんなに大変でつらいこともできるようになるものなんですね」