SUPER GT第7戦プレビュー タイヤに厳しいオートポリス シーズン最重量のハンデで激戦に
・オートポリス初の3時間レース
オートポリスでは、2022年まで300kmレースを実施してきたが、昨シーズンは1.5倍の450kmに。そして、今シーズンは初の時間制を採用し、3時間レースで開催される。過去2シーズンのデータをもとに同じドライコンディションで実施された場合、100周前後でのレースになると思われる。レース内容によってフルコースイエロー(FCY)さらにセーフティカー(SC)が導入されると、当然周回数も減るが、ルーティンのピット作業をどのタイミングで行なうかもレース結果に影響を与えることになるはず。今シーズンは、すでに第2戦富士と第3戦鈴鹿で450kmの戦いを経験済みとはいえ、レース中の”不確定要素”をうまく味方につけるような展開がなれば、後方から大きくポジションアップできる可能性も高く、面白いストーリーを期待できるのではないだろうか。
・GT300クラスはいっそう混乱模様!?
シリーズランキング上位が僅差のGT500クラスに対し、GT300クラスは、前回のSUGOでNo.65 LEON PYRAMID AMGが粘り強い走りで逆転勝利を果たし、ランキング暫定トップを奪取。同2位のNo. 2 muta Racing GR86 GTに対して15点の差をつけている。今大会を含めてまだ残り3レースあるため、この先も混戦が予想されるが、ライバルより頭ひとつ抜けるためには、より”賢い”戦略が必要となるだろう。前回のSUGOでは、タイヤメーカーがそれぞれ異なるチームが表彰台に上がっているが、オートポリスではいかに!? 加えて、当日の気象条件に対し、持ち込んだタイヤが路面に合うかどうかも気になるところ。おおよそ、各チームでは開催約1か月前にレースで使用するタイヤを選択するらしく、その時点で早くも戦いがスタートしているようなもの。タイヤという道具をいかに使いこなすかを含め、その駆け引きにも注目してほしい。
・ダイナミックなレイアウトのオートポリス
昨シーズンとは異なるシチュエーションでの戦いとなる今大会。戦うドライバーやチームにとって、戦々恐々あるいは千載一遇の一戦になるのか、まったくもって予測が難しい。そんななか、シーズン途中で変更された方式での予選が、ようやく実現する。もともと第5戦鈴鹿から導入予定だったが、続く第6戦SUGOも雨のため予選そのものが実施されずに終わっている。待ちに待った”改訂版”予選セッションだけに、各ドライバーはニュータイヤのメリットを存分に活かしたアタックを見せてくれるに違いない。