輪島港からズワイガニ出荷 能登半島地震後初、金沢で初競り
能登半島地震で海底隆起などの甚大な被害を受けた輪島港(石川県輪島市)から8日、地震後初めてズワイガニが出荷された。金沢市で同日、初競りにかけられる。漁師の沖崎純一さん(63)は、息子(25)と2人で久しぶりの漁に臨み「海に出ると気持ちが違う」と笑顔を見せた。 ズワイガニ漁は6日に解禁。しけで延期が続き、7日深夜に32隻が出漁した。隆起により港と海面の間に約2メートルの地割れができ、水揚げに時間を要するように。漁の時間短縮や漁獲制限を迫られ漁獲量は減ったという。 福井県越前町の越前漁港でも同県の冬の味覚「越前ガニ」の初競りが同日開かれ、競り人らのかけ声が響いた。