2025年「賃上げ」「育休促進」どうなる?東海地方の経営トップに聞く経済成長の「カギ」
国内外にさまざまなリスクが山積するなか、名古屋に集まった経営者たちは展望をどう描いているのか直撃しました。 2025年 “賃上げ”や“為替”はどうなる?東海地方の経営トップに聞く経済成長の「カギ」 東海地方の政財界から約700人が集まった新春恒例の賀詞交歓会。 まずは経済の見通しについて。松坂屋を傘下に持つJ.フロントリテイリングの山本顧問は。 「率直に言って、楽な経済状況じゃない。かなり厳しさがあるという覚悟で取り組まないといけない」(J.フロントリテイリング 山本良一顧問) 突破口となる「カギ」を訪ねるとーー 「簡単に調和できないが、火花を散らすことによって生まれるエネルギーが将来のためになる」 Q.名古屋はものづくりで成長してきたが、次の100年には新たな掛け算が必要なのか 「絶対にそうなる。名古屋の良さはあるけれど、外国の人を受け入れ価値観を認め、彼らのアイデアを聞き、新しいものを生む地域になる必要がある」(山本顧問) 名駅地区の再開発に取り組む鉄道会社トップもーー 「東京一極集中打破。名古屋は経済力があって実力があるんだから、それでもって日本を牽引していく」(名古屋鉄道 高崎裕樹社長 ※「崎」は、たつさき) では、再開発の具体像は…? 「それは春の発表までのお楽しみということで」(高崎社長 ※「崎」は、たつさき)
トランプ大統領による経済の懸念も
一方、まもなく就任するアメリカのトランプ次期大統領をめぐっては、経済へのさまざまな影響を懸念する声が…。 「やっぱり関税問題。メキシコやカナダから25%関税かけると言っているから、特にメキシコには、ずいぶんと日本の自動車メーカーやサプライヤーが進出しているから」(豊田合成 宮崎直樹会長 ※「崎」は、たつさき) 「ドル円相場は1ドル160~170円じゃないかと思っています。円高にはなかなか行きづらくて、むしろ円安になるんじゃないかと思っています」(東海東京証券 北川尚子社長) 「円安の影響があり、日本人が外に出る機会が減っている。アメリカの景気は大変良いし、世界に波及している部分もある。経済的に順調な状態が続いて、波及効果でどんどん観光客が日本に来る雰囲気が続くことを願っている」(中部国際空港 犬塚力 社長) 先だって開かれた経済団体代表の記者会見でも。 「ものづくりの産業エリアなので影響が出てくる心配の方が大きい」(愛知県経営者協会 大島卓会長) 「緻密に組まれたグローバルなサプライチェーンが揺さぶられる」(名古屋商工会議所 嶋尾正会頭) 東海経済の先行きにも不透明感が強まるなか、2025年の私たちの暮らしは良くなる?名古屋の街で聞いた「社長に聞きたいこと」を直撃しました。