春の“賃上げ”実態 お給料に変化あり?なし?……大企業「満額回答」中小は“難儀” 温度差ナゼ『every.気になる!』
2024年春闘では大手企業を中心に「満額回答」が相次ぎ、生活に直結する“賃上げ”の期待が高まりました。街で取材すると“お給料UP”を喜ぶ声の一方で、大企業と中小の“温度差”を実感する場面も。賃上げ実現をめぐり経営陣の思いと様々な事情が見えてきました。 【動画を見る】「春の賃上げ」実態は? 大企業「満額回答」も…中小「予定なし」3割
■思い切った“賃上げ”決行
都内のアパレルショップ「#ワークマン女子 池袋サンシャインシティ アルパ店」に並ぶのは… 気になる!班 「2000円以下の服が多い」 この店を展開する企業では、この春、思い切った"賃上げ"を行いました。 ワークマン専務取締役/土屋哲雄さん 「5.1%賃上げすることにしました」 賃上げの対象となるのは、およそ390人の社員です。 新業態事業部/社員(30代) 「物価が上がっているので(賃上げで)生活をそんなに変えなくても良くなった」 給料が上がることで、子どものおねだりに応えているという社員も。 生産管理部/社員(30代) 「カプセルトイを買う回数めっちゃ増えたと思う。いいよってよく言っちゃいます」
■“給料UP”喜ぶ社員、経営陣の思い
ただ、この賃上げ、社員のため"背伸び"をしたそうで… ワークマン専務取締役/土屋哲雄さん 「3%で良いんじゃないかという議論が相当ありまして、結構やせ我慢に近いんですけど…(社員の)士気が上がらないので」 業績的には「3%」の賃上げが妥当との意見が多い中、社員が物価高に対応できるよう、上乗せして約5%にしたといいます。
■街の声“給料 UP”に期待と現実
物価上昇に賃上げは追いついているのか?様々な声を聞いてみました。この春「お給料に変化はあったのか」街で取材すると… インフラ系正社員(30代) 「ベースアップで1万円プラスの金額。入社してこんな上がることなかったので非常に楽しみです、4月以降が」 もうすぐ1歳の子どもがいるパパも。 IT系大手正社員(30代) 「月給が1万円ちょっと上がるのと、ボーナスで一時金として1回10万円くらいもらえます」 給料アップが初耳だという妻は… 妻(20代) 「すごく楽しみ。子どもが生まれた分、出て行くお金が増えたのですごく助かります」