新たなサイクルに突入する琉球ゴールデンキングス、浮沈のカギを握る脇真大「自分がやるべきことをやっていけば自ずと結果に繋がる」
「最初のイタリア遠征の時よりも良い状況で、チームは前進しています」
今オフ、琉球ゴールデンキングスは過去3年連続ファイナル進出に貢献してきた複数の主力選手たちがチームを去った。岸本隆一、ジャック・クーリーとコアメンバーは健在だが、新たなサイクルへと突入する。そんな中、新たな中心選手として飛躍が期待されるのがルーキーの脇真大だ。 昨シーズンの12月中旬、脇はMVPを受賞する活躍で白鷗大をインカレ制覇に導いた後、琉球に特別指定選手として加入。しかし、徐々にプレータイムを増やしつつあった2月に左肩脱臼の故障を負い、わずか7試合出場と消化不良な結末となった。それでも、故障から回復した今オフはここまでプレシーズンで先発起用も多く平均20分以上の出場機会を得ている。まだまだ荒削りな面もあるが、持ち味であるフィジカルを生かした力強いドライブ、激しいプレッシャーをかけるディフェンスで存在感を示しており、シーズンに入っても王座奪還を目指すチームの主力の一員としての活躍が期待されている。 チームの仕上がりについて聞くと、脇はこのように手応えを語る。「プレシーズンを7試合やりましたが、最初のイタリア遠征の時よりも良い状況で、チームは前進しています。ただ、まだ噛み合っていない部分も多少はあるので、もう少しコミュニケーションを取っていければ去年よりも良いチームができると思います」 ここまでの起用法を見ると、昨シーズンまで攻守の中心を担っていた今村佳太の穴を埋める存在として、脇には大きな期待が寄せられている。「最初はプレッシャーをとても感じていました」と振り返る脇だが、試行錯誤の末に自身が担うべき役割が見えてきている。 「だからといってやらない訳にはいかないですし、気合を入れてプレシーズンに臨んでいました。チームが勝つために、僕には何ができるのかをずっと探しながらプレシーズンを戦ってきて、何となくですが自分がやるべきことが明確になってきました。それをしっかりとやっていけば自ずと結果に繋がりますし、チームメート、スタッフ、そしてファンの皆さんの期待に応えられるんじゃないかと思っています」