大阪・広報担当副知事もずやん「カド番」も目標達成に向け奮闘中
昨年目標達成できず「カド番」に
大阪府の公式マスコットキャラクターで「広報担当副知事」を務める、もずやん。2017年の酉年には課題だった知名度の低さを克服しようとメディア登場回数など5つの数値目標を掲げ、2つ未達成があったことから降格のピンチだったが、留任を懇願する声が多く3月に留任。2018年も「府民の認知度75%」などの目標を掲げるなど「カド番もずやん」は奮闘中だ。 【拡大写真】大阪府庁を歩く「もずやん」カメラを向けるとポーズで決めた
誕生会には、くまモンら人気者も駆けつけた
もずやんは10月8日生まれの男の子。永遠の13歳という設定だが、今月8日には大阪市の天王寺動物園で誕生会が開かれた。誕生会にはトライくん(東大阪市)やマッキー(松原市)などの地元大阪勢のゆるキャラに加え、くまモン(熊本県)、しまねっこ(島根県)など全国的な人気を博すゆるキャラも駆け付け、にぎやかな雰囲気に包まれた。 友情出演のゆるキャラたちが勢揃いしたところで、主役のもずやんが、頭にバースデーケーキをセットして登場。くす玉を割って、得意の「四もず熟語」を披露。垂れ幕に「幸福鳥日」とあり、「ハッピーバーズデー」と読むそうだ。評価は分かれるところだろうが、多忙のためなかなか創作の時間が取れないとぼやく一幕も。昨年の熟語は全力で取り組むという意味の「一鳥懸命」だった。
手紙をつづる熱狂的もずやんファンも
府の鳥「モズ」をモデルに誕生したもずやんは、庁内の各部署で乱立していたゆるキャラたちに対するリストラ断行の危機を乗り越えて生き残り、晴れて広報担当副知事まで昇り詰めた。しかし、上司である松井知事から昨年課せられた広報活動に関する5つの数値目標のうち「府民の認知度75%」は65%、「ツイート閲覧数200万件」190万件に終わり、クリアすることができなかった。 一時は「降格か」と危ぶまれたが、庁内同僚らの「もずやん留任を」の声に押され、特例での再任が決定。ただし、松井知事からは「カド番であることを忘れずにしっかり活動してもらいたい」と、大相撲のカド番にたとえて厳しい条件を突き付けられている。 今年の目標は昨年未達だった2つの目標に「万博開催地大阪決定」が加わった。大勢のゆるキャラが競演する誕生会は多くの集客が見込まれるうえ、万博開催地決定が来月に迫っているだけに、もずやんの広報作戦にも力が入っていたようだが、訪れた人たちの反応が気になり、さっそく聞いてみた。