皮膚がんができる意外な場所、目や爪の下にも、セルフチェックのポイントは
セルフチェックと病院に行くタイミング
米国皮膚科学会は、皮膚にできた黒いものが心配すべき病変かどうかを見分けるときに役立つルールとして、「Asymmetry(非対称性)」、「Border(境界)」、「Color(色)」、「Diameter(直径)」、「Evolving(変化)」の頭文字をとった「ABCDE基準」を定めている。 ほくろやしみのようなものの形が、非対称、境界が不明瞭、色むらがある、大きさが6ミリ以上、以前に比べて変化がある、のどれかに当てはまる場合には病院に行こう。皮膚がんにかかった家族がいる人、よく日焼けをする人、色白の人は、皮膚科医による定期的なチェックを受けることをお勧めする。 チャールズ氏は、誰もが定期的に自分の肌をチェックするべきだと考えている。「よくわからない点があったら、皮膚科に行ってリスクを評価してもらって損はありません」。いちど皮膚科に行って医師の入念なチェックを受けておけば、自分の体の隅々までもっとよく観察するようになるかもしれない。
文=Erin Blakemore/訳=三枝小夜子