【明治神宮大会】東洋大姫路の阪下漣が11回3失点、150球熱投も横浜に敗れ決勝進出逃す
<明治神宮大会:横浜3-1東洋大姫路>◇高校の部◇準決勝◇23日◇神宮 東洋大姫路(近畿・兵庫)が横浜(関東・神奈川)に死闘の末に敗れ、惜しくも決勝進出を逃した。 1-1のままタイブレークの延長戦に突入。先発したプロ注目の阪下漣投手(2年)が続投し、11回表1死二、三塁からに横浜の4番小野舜友(しゅんすけ)内野手(2年)の遊ゴロの間に1点、なおも2死三塁から奥村頼人(らいと)投手(2年)が左前適時打を浴び、3点目を失った。打線はその裏の攻撃で反撃することができなかった。 阪下は11回3失点、150球の熱投も完投負け。この日は4四死球を許したものの「逃げた四死球じゃなくて、攻めた四死球であったり、横浜打線に対してすごい強い攻めができたので、負けは負けでも自分にとってはいい経験になりました」と前を向いた。 延長10回タイブレークで、1死満塁で阪下に回ってきた打席では横浜に「内野5人シフト」を敷かれた。左翼手が二塁後方を守り、右翼手は定位置よりの右中間、中堅手もセンターよりの左中間を守り、レフトがガラ空きの状態だった。阪下は「狙いすぎたら当ててしまったり、内野ゴロゲッツーとかが一番自分の中で悔やむので、振ってそこに行ってくれたらっていう思いはありました」。結果的に空振り三振に倒れた。 20日の初戦の聖光学院(東北・福島)戦では5回完封、22日の二松学舎大付(東京)戦では救援で3回1失点と力投し、全国に阪下の名をとどろかせた。「課題もたくさん見つかって、成長っていうのもすごいこの神宮大会でさしてもらった。近畿大会優勝できて、神宮大会来られてすごく良かったなと思います」と充実の表情で球場を後にした。