人間の《生焼けの脳》を売りまくり…群馬の雑木林に200体超の遺体を捨てた火葬場職員の「衝撃の告白」
故人との最後の別れを告げる神聖な場所のイメージが強い、火葬場。しかし過去には、驚くべき事件が多数起こっている。 【マンガ】まさか…火葬中、ガン患者の遺体から飛び出した「絶対にありえないもの」 元火葬場職員である下駄華緒氏の『火葬場事件簿 一級火葬技士が語る忘れ去られた黒歴史』は、そんな火葬場にまつわる全国各地の事件を丹念に調査した話題の書籍だ。 同書より、日本中を震撼させた桐生火葬場事件の詳細を一部抜粋して紹介する。 前回記事〈犬がくわえてきたのは「女性の腕」だった…群馬の火葬場裏で《男女の全裸遺体》が発見された「恐ろしいワケ」〉より続く。
ベテラン職員による恐怖の犯行
当初は「俺は何も知りませんよ」などと関与を否定しながら黙秘していたM井だったが、取り調べに根負けしたのか、翌日には自分の犯行を自供した。 M井はいったん火葬に伏した遺体を半焼けのうちに火葬炉から引きだしてここに死体を遺棄したという。ごみ捨て場から見つかったふたりの遺体は、その所業の成れの果てだったのである。 その目的について、M井は相変わらず黙秘していたが、遺体の金歯や指輪など貴金属類を盗むことが目的だったと見られている。火葬中に引きだして用済みになったらポイとはひどい話だが、ここまでならただの一事件で片づけられていただろう。 しかしこのM井は、火葬場で17年間も働いてきたベテラン職員だった。つまり彼はそのあいだもずっと犯行を続けてきていたのだ。その数は想像すらできなかった。
生焼けの遺体が次々と…
M井は火葬場敷地の南西隅の砂地に多くの遺体を埋めたと自白した。そこで警察が大勢の人手を動員して掘り返したところ、完全な遺体がなんと20体。骨盤のみしかないような不完全な遺体が10体も掘りだされた。 作業員がシャベルを地面に差し込むとコツンという音がする。それが骨に当たった音だ。掘ればそこに遺体が埋まっている。また、雑に足で掘ったとしても、骨がポロっと転がりだすほどだった。 大半は生焼けになった死体だったが、すでに白骨となっているものや、まだ埋められてから日が経っておらず皮膚が少し腐った程度のものもあった。それらが累々と積み重ねられた現場は相当に異様な雰囲気だったという。 当時の新聞報道によると、「まるで地獄」「悪臭嘔吐を催すばかり」「警察當局も余りのことにぼう然たるばかりである」などと書かれており、その壮絶さがうかがえる。 遺体と一緒に、着ていた服や布団も次々に掘りだされたほか、子どもも多く埋められていたようで、ゴム製のおしゃぶりや馬のおもちゃなど、子どもへの最後の贈り物と思しきものもあった。 こうした遺体などが次々に掘りだされたので、最終的には広さ約2坪、深さ約6尺(180センチ)の大穴があいてしまった。 ほかにも、火葬場の塀の外にある雑木林からも次々と遺体が見つかり、捜査開始からわずか数日で、なんと計200体を超える遺体が見つかった。M井によれば、敷地の隅どころか、火葬場の付近一帯に埋めていたという。