エルメスパトロール?高級ブランドに魅せられる人たち「担当のいない店で『日本に在庫はない』と言われたが担当のいる店では『ある』と…」マウントと批判の声も?
■足で店を回っても意味なし?ブランドの「担当」との関係が貴重なワケ
あやかさんの話にもあったように、各ブランドには「担当さん」がいる。店舗によって常連客には、専属の店員(担当さん)が付いてくれる。LINEや電話番号を交換することで、「新作情報」「レア品の入荷情報」などを知ることができ、時には取り置いてくれることもある。 レアな商品を求めて、高級ブランド店をハシゴする人もいる。それが、「エルメスパトロール」、通称「エルパト」だ。バーキンやケリーなど人気のバッグやレア商品を買うために、エルメスの店舗を1日に何軒も巡る。ROLEX(ロレックス)についても、デイトナなどの人気モデルを購入するために正規店を複数巡る「ロレックスマラソン」が有名だ。 漫画ブロガーのらいせらいむさんは、エルパト歴2、3年で、週2回ほど通っているという。「エルメスの特徴として、店舗に商品が必ずあるとは限らない。ディスプレイが存在しても買えない。どのタイミングで、何が出るかもわからない」。人気商品の在庫状況は、基本的に非公開で、お目当ての商品を探すためには、せっせと足を運ぶしかないという。 ネット掲示板「2ちゃんねる」創設者のひろゆき氏は、担当との関係性に着目する。「ブランド店は、通りすがりの人に売る在庫はなく、お金を使ってくれるお得意様に渡す。ぐるぐる歩いても買えず、担当を付けて、時には欲しくないものでも定期的に購入して、関係性を築いていく」と、“エルパト”の課題を指摘した。 あやかさんは、担当が付くメリットを語る。「200万円のカメラバッグは、国内では超レアだが、新しいカメラを買って『これが入るバッグが欲しい』と担当に相談したら、『ちょうどいいものがある』と提案された。当初は担当のいない店で『日本に在庫はない』と言われたが、担当のいる店では『ある』。関係性をつなぐ大切さが身に染みた」と、実体験を紹介した。 一方で担当からは、気乗りしない商品を提案されることもある。「買って後悔したこともある。『要らないな』と思っても、担当の営業成績を考えると、仲良くするために協力してあげたい気持ちがある」とも明かした。