國學院栃木vs.桐蔭学園、東海大大阪仰星vs.常翔学園、準決勝は関東勢対決と大阪勢対決。全国高校ラグビー大会
BKもSH(スクラムハーフ)後藤快斗、SO丹羽雄丸(ともに3年)がしっかりとパス、キックでゲームを組み立て、CTB(センター)徳山凌聖、WTB(ウィング)草薙拓海、FB(フルバック)古賀龍人(いずれも3年)らのランナーも揃っており、FW、BK全体でボールをつなぐスキルも高く、ディフェンスも強固だ。
だが、2月の関東新人大会は國學院栃木の堅守の前に敗れている。継続ラグビーとキックを上手く使って、先手を取って主導権を握っていきたい。そして、5度目の優勝と連覇がかかる決勝へと駒を進めたい。
準決勝の第2試合は、地元・大阪勢のBシード同士が激突する。準々決勝でライバルの東福岡(福岡)に競り勝った、優勝6回を誇る東海大大阪仰星。FWは共同キャプテンFL青野寛大、HO(フッカー)浜田素良、FL駒井良、LO百武聖仁(いずれも3年)、NO8米谷翔馬(1年)ら大型選手が揃う。
BKも共同キャプテンSO吉田琉生(3年)がキック、パスでゲームをコントロールし、CTB東佑太(2年)、FB隅田陸斗(3年)らのランも魅力。東海大大阪仰は、FW、BKとチーム一体となって攻める、守る意識も高く、接点での激しさも出てきた。大阪のライバルに勝利して3大会ぶりに決勝に進みたい。
対戦するのは大阪工大高時代を含めて優勝5回を誇る、攻撃ラグビーを信条とする常翔学園だ。準々決勝では大分東明(東明)に真っ向勝負で挑み、前半は先手を取られたが、強烈なスクラムで流れを呼び込み勝利した。また、2度インゴールに入られながらもトライをさせなかった粘り強いディフェンスも光った
FWの中心はやはりNO8井本章介(3年)。攻守に渡り前に出続け、キックにも長けたオールラウンダーだ。スクラムはPR(プロップ)佐々木大斗(3年)が引っ張る。
BKは素早いディフェンスが持ち味で、好調のWTB正脇俊輔(3年)のスピードのあるランにも期待がかかる。常翔学園としては準々決勝同様に大阪の好敵手に粘り勝って、優勝した2012年度以来、12大会ぶりとなる決勝進出を目指す。