新型コロナワクチン定期接種始まる 高齢者らに初の自己負担、額は自治体で異なる 沖縄
今シーズンの新型コロナウイルスワクチンの定期接種が1日、始まった。対象は、65歳以上の高齢者と、60~64歳の基礎疾患のある人。県医師会によると、県内の215施設で実施予定で、大半で接種が始まった。接種期間は来年3月31日までが多いが、一部は開始時期が決まっていない。初めて自己負担が必要となり、自己負担額は自治体によって異なる。 【写真】伊江島沖で竜巻か
那覇市の那覇ゆい病院では、「これまでも受けてきたから」と、81歳の女性が右腕に8回目の接種をした。「おかげで一度も感染していません」と安心した様子。左腕にはインフルエンザの予防接種もした。 この日、同病院で新型コロナワクチンを予約したのは4人。玉城仁院長は「有料になり、どれぐらい希望者がいるか見通しにくい」と話す。 接種は低所得者を除き自己負担が生じる。接種費用は1万5千円程度とされるが、国が接種1回当たり8300円を自治体に助成。さらに各自治体が独自に補助をするため、自己負担額は名護市千円、那覇市3千円、石垣市5千円などとなっている。 恩納村は自己負担をゼロとした。「感染して重症化するのを防ぐことで医療費の削減にもつながる」と説明する。 一方、接種の開始日が未定の自治体もある。竹富町は「接種期間や対応できる医療機関についても八重山地区医師会からの連絡待ち」とする。 ワクチンは5種類あり、どれを接種できるかは医療機関によって異なる。いずれもオミクロン株のJN・1に対応しており、国立感染症研究所は、現在主流のKP・3にも従来のワクチンよりも効果が期待されるとしている。
新型コロナワクチンの副反応についての相談は、県が相談コールセンターを設けている。平日の午前9時~午後5時(正午~午後1時を除く)で、接種の予約はできない。電話098(894)4856。
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