大谷翔平の衝撃成績“6月通算48本塁打”「オオタニは宇宙人か」全米が騒然Mr.ジューン史…ベッツ骨折、山本由伸離脱ドジャースを救えるか
「オオタニ、ヤツは宇宙人だな」
<名言3> 今日はショウヘイに頑張ってもらおう。 (ジョー・マドン/NumberWeb 2021年6月28日配信)https://number.bunshun.jp/articles/-/848619 ◇解説◇ 2021年の大谷は、二刀流が完全開花して自身初となるリーグMVPを手にすることになった。その爆発のきっかけとなったのは冒頭のデータが示す通り、13本塁打を放った6月の大活躍である。 特に打者・大谷のポテンシャルが最大限に発揮されたのは6月16日のアスレチックス戦だった。 第2打席に相手左腕のスライダーをうまくバットに乗せてライトスタンドに19号本塁打を放つと、続く第3打席には長打を警戒した内野手のシフトを見透かしたかのようにバントヒットを決める。さらには盗塁まで成功させるなど、パワーとスピードで相手投手と守備陣をきりきり舞いにしたのだ。 その活躍ぶりは中継するテレビ局「バリースポーツ・ウエスト」の解説者もこう冗談めかすしかなかった。 「ヤツは宇宙人だな」 投げてはエース格、打っては主砲……二刀流でのプレーは大きな負担になることは当時から指摘されていた。とはいえ戦力不足だったエンゼルスでは(当時“大谷ルール”がないこともあり)DH解除して投手・大谷が打席に入るケースもあった。「頑張ってもらおう」のマドン監督の言葉は、6月に強い大谷に頼らざるを得ない、というジレンマも感じさせるものだった。
「勝ったらいいな、もうそれだけ」の背景
<名言4> 今日はもう勝ったらいいなっていう、もうそれだけですね。 (大谷翔平/NumberWeb 2023年7月1日配信) https://number.bunshun.jp/articles/-/857964 ◇解説◇ 6月に大爆発する大谷。しかし昨季まで所属したエンゼルスは大谷の大活躍に比例して白星を積み重ねたとは言い難い。2022年は5月から続いた連敗が「14」まで伸びるなど6月の成績は10勝18敗と大きく負け越し、大谷が月間15本塁打を放った2023年も、14勝13敗に終わっている。 勝ち切れないエンゼルスの象徴的な一戦として挙げられるのは、2022年6月21日のロイヤルズ戦。大谷は9回の劇的な同点3ランなど2本塁打を含むメジャー自己最多8打点を挙げながらもリリーフ陣が崩れて、エンゼルスは勝ち星につなげられなかったほどだ(翌日の試合で大谷は投手として自己最多13奪三振をマークして6勝目を挙げているのも凄まじいが)。 先に紹介した言葉は、2023年のものである。その言葉を残した背景とは何なのか。 2023シーズンのワールドチャンピオンとなるレンジャーズ相手に投げては6回2失点で6勝目、打っては8回に勝利を決定づける2ラン本塁打を放った後に語った言葉だ。すべては勝利のために。その一心で大谷がプレーしていることに、1年後の今、あらためて気付かされる。
【関連記事】
- 【写真】「お似合い…」大谷夫妻のシックな2ショット+真美子さんのバスケ代表時代が超カッコいい…。「ベッツ、由伸復帰でまた見たい…」親愛ハグや“ちょっかい”など【ショウヘイの愛される日々】を全部見る
- 【衝撃】大谷が“今の成績ペース”で狙えるのは三冠王でも連続本塁打王でもなく…「過去5人だけの偉業」ベッツもトラウトも未達成
- 「オオタニは彼らとは違うんだよ…」ドジャース大谷にヤンキース球場職員が放った“皮肉”のワケ…徹底的なブーイングのウラに「複雑な心境」
- ドジャース大谷翔平、1つだけの“懸念点”…武田一浩が語る「審判の“微妙判定”が…」「でも今季はレベルが違う」
- 【貴重写真】大谷17歳ガリガリ…なのに甲子園で衝撃の特大HR、17歳なのに貫禄がスゴい筒香。まるで別人みたいに細い柳田、ヤンチャそうな学ラン姿の張本、実は投手だった王さん…名選手160人超の高校時代を見る