渋野日向子がサントリーと3年3億円超の破格契約。契約背景に2021年の米ツアー本格参戦と宮里藍イズム継承があった
女子ゴルフの“ニューヒロイン”渋野日向子(21)が14日、飲料メーカー大手のサントリー(本社・大阪市)と所属契約を結ぶことを発表した。RSK山陽放送から所属を変更するのは2月1日からで契約は複数年。詳細は明らかにされなかったが、関係者の話を総合すると3年3億円超の国内ゴルフでは破格の待遇で契約が交わされた模様だ。同日に東京都内で開かれた記者発表には、2017年の現役引退後もサントリーと所属契約を結ぶ宮里藍(34)も出席。2人のトークショーが行われるなど120人を超える報道陣が集まった記者発表は、“藍からしぶこ”に女子プロトップのバトンをつなぐお披露目会ともなった。 米ツアーを主戦場とする世界ランキング6位の畑岡奈紗に代表される1998年度生まれの黄金世代の一人である渋野にとって、宮里は憧れの選手だ。まだ渋野が小学生だった2010年6月、宮里は世界ランキング1位にまで上り詰めた。 「藍さんが世界一になったのはテレビのニュースで見た記憶がある。すごくインパクトがあった。藍さんに影響を受けたのが私たちの世代だと思う」 宮里について以前そう話したことがあったが、この日も、「私たちの世代の多くは宮里さんに影響を受けてゴルフを始めた。同じサントリーに所属させていただいて本当にありがたい。うれしいです」と大感激。 “藍チルドレン”ともいえる渋野は「宮里さんは引退されてもみんなの憧れの選手。私もそういう選手になりたい」と話した。 以前からSNSではつながり交流しているという2人だが、ツーショットが実現したのは、この日が初めてだった。 「こうやって、お話をするのはきょうが初めて」という宮里と同じサントリー所属となったのも運命的である。 「サントリーレディスの大会期間中に行われたジュニアのスナッグゴルフ大会に、小学生のときに出させていただいて優勝したことがある。そのときからご縁が少しあるかな、と思っていました」 20社以上の所属契約のオファーが殺到した中からサントリーを選んだ理由を、こう説明した渋野。もちろん赤い糸や宮里への憧れがサントリーに決めたすべてではない。