【ルヴァン杯】町田GK福井光輝“勝負強さ”に自信「志向してるサッカーはトーナメントに強い」
<YBCルヴァン杯:町田2-2C大阪>◇プレーオフラウンド第2戦◇9日◇Gスタ FC町田ゼルビアがセレッソ大阪と2-2で引き分け、2戦合計5-3で準々決勝進出を決めた。 2失点はしたものの、GK福井光輝(28)の好セーブが光った。「次に進めたことはポジティブ」と出場した2戦合わせての勝利を喜んだ。 今季リーグ戦ではベンチを温める時間が多かった。GK谷晃生の活躍もあり、出場時間は106分。それも谷の退場による突発的なものだった。そのレギュラーがA代表に選出され、出番が回ってきた。 第1戦は3-1で勝利も、FWジョルディ・クルークスに芸術弾を沈められた。第2戦では2点リードも、DF昌子のオウンゴールなど2失点で同点に。不運な失点もあったが、結果を残せずにいた。後半、C大阪が勝ち越しを狙い、さらに攻撃の圧力を強める。そこからが見せ場だった。 同15分ペナルティーエリア外からFW上門、27分にはペナルティーエリア左からFWルーカス・フェルナンデスの内巻きシュート。いずれも鋭く際どいコースに飛んだが、しっかりはじき出した。 後半だけで8本のシュートを浴びた。1つでも決まれば、そのまま逆転されてもおかしくないギリギリの状況で、堅実に1つ1つ防いだ。「味方が(コースを)制限してくれた。僕一人で守っていない」。勝利の立役者は、謙虚に仲間へ感謝した。 2失点でのドローに「(ベスト8)進出はしたけど、気持ちよくない」と反省。9月の準々決勝へ「町田の志向しているサッカーはトーナメントに強い」。リーグ戦でも首位を走り“勝負強さ”には自信がある。「ここまで来たらタイトルを狙いたい」。守護神が力強く誓った。【飯岡大暉】