【北九州記念/新人記者突撃】あのロケットスタートをもう一度! 自己ベスト更新モズメイメイが反撃へ
[GⅢ北九州記念=2024年6月30日(日曜)3歳上、小倉競馬場・芝1200メートル] まるで1頭だけフライングをしているかのようなロケットスタート。約1年が経過しても忘れていません。昨年のGⅢ葵Sを逃げ切ったモズメイメイ(牝4・音無)が30日のGⅢ北九州記念に出走します。 「担当からは『メイちゃん』と呼ばれている」と明かしてくれたのは小林助手。普段の様子については「かわいい! おとなしい! 人懐っこい!」〝女性〟だそう。実際に馬の様子を見学していると、あいさつをするようにこちらに顔を近づけて、愛嬌たっぷりの姿を見せてくれました。 オンオフの切り替えがしっかりしていて、人が乗るとピリッとするのだそう。「『ゲート内ではおとなしくて、開くのを待っている』と乗り役が言っていた」と述懐されていました。競馬史に残ると言っても過言ではない、あの葵Sのロケットスタートもじっと精神を研ぎ澄まして、器用にスイッチを切り替えていたんですね。 短距離路線には筋骨隆々な馬がひしめき合っていますが、モズメイメイも例に漏れません。「カイバもよく食べて、女の子の割に体格がいい。グラマーな体形で、お尻が大きい(笑い)」(同助手) 確かに正面から見てもくっきり分かるほどに、お尻の筋肉、いわゆるトモが盛り上がっています。強烈なスタートを繰り出せるのも納得できる抜群のスタイルでした。 今回は国分恭騎手と2022年12月のつわぶき賞(3着)以来となるタッグを結成。26日の最終追い切りでもコンタクトを取っているだけに、不安はないでしょう。先の葵S後からはスプリント戦で一度もハナに立てていませんが、19日の栗東坂路では4ハロン49・5秒と自己ベストを更新。今のデキなら、持ち前のロケットスタートを決めての粘り込みを期待できそうです。
佐藤 美生