宇都宮市長選10日告示 現新4氏が出馬見込み、LRTの延伸計画など争点
任期満了に伴う宇都宮市長選が10日、告示される。これまでに立候補を表明しているのは、いずれも無所属で、6選を目指す現職の佐藤栄一氏(63)=自民、公明推薦=と、元財務省職員で茨城県つくば市副市長を務めた新人の毛塚幹人氏(33)、市民団体代表で新人の上田憲一氏(87)、公益財団法人理事長で新人の荒木大樹氏(53)。栃木県知事選と同日の17日に投開票される。 5期20年に及ぶ佐藤氏の市政運営への評価や多選の是非、開業2年目に入った次世代型路面電車(LRT)のJR宇都宮駅西側への延伸計画などが主な争点となる。 LRTの西側延伸をめぐっては、佐藤氏と毛塚氏が推進の立場を示す。佐藤氏は、運行開始時期の前倒し(令和12年の運行開始)を掲げる。毛塚氏は、県立の美術館、図書館、文書館を再整備する県の「『文化と知』の創造拠点」構想について、西側延伸計画区間の沿線への誘致を訴える。 上田氏は「道路交通を破綻させる」として西側延伸に反対し、計画の撤回を訴える。荒木氏は「個人的には西側延伸は必要ない」との考えながらも、西側延伸の是非を問う住民投票実施を掲げる。