選手との残り契約年数合計は驚愕の191年 チェルシーの補強方針に英記者が苦言 「移籍市場を理解しているとは…」
今夏の移籍市場でも積極的な補強を見せるチェルシー。 高額な移籍金もさることながら、特に目を引くのは一人ひとりの選手に提示する契約期間の長さだ。 アルゼンチン代表MFエンソ・フェルナンデスや、直近で契約を更新したイングランド代表MFコール・パーマーらが異例の9年契約を結んだのを筆頭に、他の新加入選手の大半も最低でも6年の長期契約でクラブに加入している。 イギリスメディア『Sky Sports』がまとめた、プレミアリーグ各クラブに所属する選手の残り契約年数を合計したグラフによると、2位のトッテナムの97年に大差をつけ、チェルシーは191年でダントツの数字に。 最下位はエヴァートンの47年だった。 この長期契約の傾向はトッド・ボーリー新オーナーの就任以降顕著になった。 その裏には高額な移籍金を契約期間に合わせて分割払いし、1年ごとの支出を抑えて財政ルール違反を回避するという狙いがある。 しかしながら、現役時代リヴァプールやトッテナムで活躍し、現在は、Mail Sports』で記事を執筆するグレアム・スーネス氏は、このチェルシーの補強方針を「移籍市場を理解している本物のサッカー関係者のとるアクションではない」と一刀両断している。 「20代の若者たちに残りの人生を経済的に保障することは、彼らの向上心を減退させることになる。 彼らはもはや毎日が学校生活(のように自身を磨く時間)だとは思っていない」 「あまりに早く、あまりに多くなりすぎている。 そしてそれは監督の仕事を不可能に近いものにする」 前述のチェルシーの数字がここまで大きなものになった原因は、クラブがトップチームに抱える43人という選手の数に関係する。 エンツォ・マレスカ新監督はそのうち実に15人もの選手がトップチームでトレーニングしていないことも暴露しており、クラブは迅速な人員整理の必要性に迫られている状況だ。
SPOTV NEWS