ポルシェに乗ると笑顔になる! ポルシェジャパン×東京大学が開催する「LEARN with Porsche」が小学生たちに“夢の時間を提供する”理由とは
ポルシェジャパンは現在、ブランド体験施設である「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」のある千葉県や木更津市と共同で、環境保全を始めとするさまざまな取り組みを進めています。 また、本社を置く東京都との間では、「東京マラソン」や「東京レガシーハーフマラソン」などへの車両提供を通じてさまざまなサポートをおこなっています。 ドイツを拠点とするブランドありながら、日本の各地域に溶け込むべく企業市民としての責務に積極的に取り組んでいる点は非常に興味深いところです。 黒岩さんによると、こうした思いは「LEARN with Porsche」で訪れる地域に対しても平等であり、「ポルシェだからできること、ポルシェでなければできないこと」を常に意識しているのだといいます。
年間の2/3ほどの時間を費やしてプログラムを決定
おふたりに話をうかがっていると、中邑先生と黒岩さんの「LEARN with Porsche」にかける想いはもはや以心伝心といったところ。
その一方、日本は北海道から九州・沖縄まで、南北約3000kmにも及ぶ国土を擁しているだけに、「LEARN with Porsche」の舞台となる地域がどのように選ばれるのかについても気になります。 また、「LEARN」や東大先端研、ポルシェといった、開催地の日常には異質である存在に対し、現地の人々からの拒否反応はないのでしょうか? 中邑先生は次のように振り返ります。 「開催地は、まずは『ここに行ったら面白そうだな』と感じた場所から選んでいます。具体的には、参加者たちが“ストーリーやシナリオを描きやすいところ”ですね。 そして開催地が決まると、研究所のスタッフとともに実際に現地を訪れ、街を歩いて面白いものを見つけたら必ず地元の方々と話をします。会話を交わす中で『面白い人はいますか?』と尋ねたら、地域の有名人やまとめ役などを皆さん喜んで教えてくれるのです。 そういうやり取りをしていると、かなりの確率で学校の先生や教育委員会とつながります。そこでの会話が派生プログラムの実施へとつながっていくのです。 電話やメールではなく、実際にその地を訪れることが重要です。そして、2回目に現地を訪れる際は、黒岩さんやポルシェ側のスタッフにも同行してもらい、プログラムの詳細を決定していきます」 自動車ブランドのインポーターや広報部といった肩書にとらわれることなく、事前に開催地へと足を運び「LEARN with Porsche」の成功をサポートする黒岩さんは続けます。 「『LEARN with Porsche』のプログラムは、表面的には6月に参加者を募集し、7月の選考を経て8月に開催、というスケジュールで進んでいます。 しかし、中邑先生のお話からもご想像いただけると思いますが、実は毎年1月にはプログラムをキックオフし、ラフ案をいただいています。そこから細かな論議や現地の確認などをおこなっていきますから、実際には年間のうちの2/3ほどの時間を各種調整に費やしているのです。 いざ始めてみると大変なことも多いプログラムなのですが、今では事前に現地を訪れるのが楽しみになってきました」 例えば「サマープログラム」の場合、“情報機器を使わずに経験や体験、人との関わりを通して答えを導き出すカリキュラム”というテーマを掲げており、旅を通じての出会いも大切な成果と位置づけています。 スマホやパソコンは今日の生活では欠かせないものですが、リアルな人との出会いを通じて得た知識や経験は、さまざまな可能性を秘めているのも事実でしょう。 また、黒岩さんが“想像以上の下準備を要すること”について楽しそうに話をされたことからも推測できるように、プログラム関係者はそうした準備を楽しんでいる様子。もしかしたらひと足先に、「サマープログラム」を体験している感覚なのかもしれません。 ●ポルシェの魅力やスゴさを体験してもらいたい そんな「LEARN with Porsche」から派生したのが、小学生を中心とした開催地の子どもたちにポルシェの魅力やスゴさを体験してもらおうというユニークなプログラムです。
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