レクサスLXが一部改良を受けるとともに新開発のハイブリッド車「LX700h」を追加
オールテレーンタイヤを初設定、予防安全機能は刷新
エンジン車を含めた機能、装備面での進化のポイントは、まず12.3インチの大型フル液晶メーターを採用したことで、これは画面のカスタマイズもできる。さらにフロントにはリフレッシュシートを採用した。エアブラダー(空気袋)方式でセンターディスプレイ内のスイッチで機能のオン、オフおよび全身2コース、部位別3コースが選択可能で、強度も5段階に設定できる。悪路走行の後などには有り難い装備だろう。またスマホの「置くだけ充電」も進化、急速充電に対応するとともに、従来のリアセンターコンソールのみだったEXECUTIVEについて、フロントセンターにも設定を追加した。 その他の装備ではオールテレーンタイヤがLXとして初設定となった。レクサスのフレーム車向け専用開発タイヤで、オフロード性能とオンロード性能を高次元でバランスさせた。ショルダー形状の工夫によって風の流れをコントロールすることで、燃費性能にも貢献するという。 そして、予防安全機能が刷新されたことも注目ポイント。Lexus Safety System+がアップデートされた。プロアクティブドライビングアシスト/プリクラッシュセーフティ/レーダークルーズコントロール/レーンディパーチャーアラート/ドライバー異常時対応システムがそれぞれ進化している。 また、この一部改良では新たなグレード、“OVERTRAIL”が設定された。すでに発売されているGX、NXの“OVERTRAIL”を含めて、レクサスの「OVERTRAIL PROJECT」の商品が充実化された。 さて、車両価格については未発表。2024年末以降に各地域での発売開始に合わせて発表されることになるのだろう。参考までに現在のレクサスLXは3.5リッターのガソリン車で車両価格は1250万円(ベース車)~1800万円(EXECUTIVE)なので、これにどれだけ上積みされるかということになる。 【主要諸元 レクサスLX 700h】 全長:5100mm 全幅:1990mm 全高:1895mm(※1)/1885mm(※2) ホイールベース:2850mm 車両重量:2780kg(※3) パワートレーン:3.5リッターV6ツインターボハイブリッド(4WD) ※1:265/55R22タイヤ装着時 ※2:265/55R20タイヤ装着時 ※3:中東プロトタイプ値