〈北九州・中学生2人死傷〉資産家一族“ボンボン”だった平原容疑者(43)逮捕前は“ゴミ屋敷”に引きこもり…3日連続で「カツ丼」を注文
北九州市小倉南区のマクドナルド店内で中学3年生の男女を刃物で殺傷、福岡県警に殺人未遂容疑で逮捕された同区長尾の無職・平原政徳容疑者(43)。自宅周辺では度重なる奇行から「危険人物」と認識されていた中年男は、大地主一族の家に生まれたスーパーボンボンだった。 〈画像〉資産家のボンボン…平原容疑者の自宅
あれだけ土地を持ってたら億を超える資産を持っていたと思います
平原容疑者はかつて、北九州モノレール守恒駅付近のマンションに住んでいた。 平原容疑者の現住所からは東北方向に約2キロで、犯行現場の「マクドナルド322徳力店」は概ねその中間地点に位置する。そして平原家は守恒駅付近一帯の大地主の一族として、地元でよく知られていた。同駅近くに住む女性は取材にこう語る。 「もう20年近く前だと思いますが、平原容疑者の両親は、近所でガソリンスタンドを経営していましたよ。住んでいたマンションにはご両親と娘さん2人と平原容疑者、昔はおじいちゃんとおばあちゃんも一緒に暮らしていたはずです。 もともとはそのおじいちゃんがこのへん一帯の地主さんで、それを継いで平原容疑者のお父さんとその兄弟がそれぞれマンションを持っているみたいな資産家ですよ。ただ、平原容疑者のお父さんはお酒で体を悪くして肝硬変でだいぶ早くに亡くなっています。 お父さんが亡くなってからはガソリンスタンドもたたみ、今の長尾の家にお母さんと容疑者で住んでいると聞きました。平原家と言えば近所にある病院の土地も平原家のものですし、あれだけ土地を持ってたら億を超える資産を持っていたと思います。お金自体はたくさんあるわけですから、私なんかからするとあんな事件を起こさないでもいくらでも楽しく生きられたと思うのだけどね……」 実際に登記簿謄本で確認できるだけでも、同駅周辺に一族が所有する不動産は10筆を軽く超える。土地は数百平方メートルから千平方メートルを超えるものもあり、建物は鉄筋コンクリートのマンションが複数存在する。 そして、平原容疑者の現在の自宅は1999年に新築した木造瓦葺き2階建で、延床面積は150平方メートルを超え、土地については2006年に母親とみられる人物から贈与を受けて所有権を保存している。同モノレールの最寄駅で言えば、犯行現場のマクドナルドに近い「徳力公団前駅」を挟んで2つ目の「徳力嵐山口駅」になる。